≪六節;魔将筆頭入城≫

 

 

〔ところが―――・・・そんな彼らの思いとは裏腹に・・・〕

 

 

カ:・・・うん? どうしたのだろう―――やけに外が騒がしい・・・

ヒ:―――あっ!あの旗印・・・魔将筆頭ビューネイのだ!

ギ:いけませんな・・・シホ殿―――と、思いきや、あまり来てほしくない者に来られてしまうとは・・・

 

 

〔ハルナ城外から湧き起こる歓声に、何事かと思い近くの小窓から覗いてみれば・・・

カルマ本国でも見たこともある旗印が、ハルナ城に入城してきつつあったのです。

 

しかもその旗印の主が、七人いる魔将の内でも実力が一番の持ち主であるとも云われている、

ビューネイ=グリード=サルガタナス のものであるのが判ると、今度は不安ばかりが過(よぎ)ってくるのです。

 

 

ところが―――・・・一方のこちらは、と云うと、新たなる援軍が到来したので喜んでいるものかと思えば・・・〕

 

 

ビ:御苦労―――ですな、フォルネウス殿。

フ:―――何をしに来られた・・・卿が最前線に来るなど・・・

 

ビ:フ―――・・・これは異なことを・・・

  味方の前哨基地であるテイグン山が敵の手によって陥落されたのだ、それに・・・キュクノスの反応も途絶えている―――

フ:・・・何が云いたいのだ―――

 

ビ:大王閣下は―――心配しておられるのだよ・・・

  古(いにし)えからの良き友でもあり、三傑でもあるそなたがよもや―――・・・と、云う、な。

フ:・・・云いたいことはそれだけか―――

 

ビ:気に・・・障られたというのであれば、謝罪致そう―――すまなかった。

フ:ち・・・・―――

 

 

〔意外にも、こちら側では面白くもない光景が―――

それと云うのも、援軍でこちらに赴いてきたモノと思われたビューネイが、カルマ首脳にしてみれば今回の一連の出来事が不祥事であると捉えており、

七魔将の内でも実力上位の 三傑 の一人であるフォルネウスも、そう云った心ない噂の渦中になりはしないものか・・・と、

云わば気を利かせた言葉でもあったようなのですが、当人であるフォルネウスにとっては、それこそ要らない心配であり、

ビューネイの諫めの言葉もフォルネウスからしてみれば耳の煩いことでもあったようです。〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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