≪二節;聖騎士団規則≫
〔それはそうと―――エルムと対決する羽目になってしまった、あの養父子(おやこ)は・・・〕
ヒ:(あ・・・まだ、あたい―――生きてる・・・)
エ:おや―――気がついたかい?
ヒ:(!) あなたは――― そうか・・・あたい―――
エ:ん・・・今はゆっくりとお休み。
ギ:しかし・・・また生き恥を晒そうとは―――
エ:コ・ラ―――そんなこと云っちゃダメだよ。
この世には、誰一人「死んでいい」・・・って人間はいないんだ。
ギ:・・・フフ―――まるで、我が聖騎士団の団則のようなことを云う・・・
リ:聖騎士団の団則―――
ギ:「古(いにし)えの皇」であった方が、その昔この地に来られた折―――偶々(たまたま)述べられたお言葉をそのまま拝借したものなのだがな・・・
エ:ふぅ〜ん・・・つか―――あの方なら普段からそんなこと云ってたよね。
ギ:知って・・・おられるのか??
エ:えっ? 知ってるも何もさぁ〜〜あの方のお側(そば)で数々の名言を聞いてたもんなんだよね〜〜♪
ヒ:・・・でも―――確かその方の治めてた時代・・・って・・・
今から7万年ほど前―――でしたよ・・・ね?
エ:いっや〜あ―――そうなんだよねv あの頃はよかったよ〜・・・色々と、さv
お師様もいたし―――女禍様もご健在だった―――
でもさ? 今の時代も満更(まんざら)悪く思ってはいないんだよ。
だってさぁ〜〜そうだろ? マキちゃんやリリアちゃん―――それに・・・
マ:(ひ・・・ひょっとして〜〜エルムちゃん、7万歳以上??)
リ:(み・・・見かけでは、私とそう変わらない―――ように見えるんだけど??)
ヒ:(・・・と、云うより―――今ここにいる中で最年長??)
エ:え? ナニナニ―――皆して私をそんなに見つめて・・・
いやぁ〜んv 照れちゃうぢゃないのよさ〜〜v
マ:(うわ・・・ヤバ―――やっぱこの人って、めっさ可愛い〜v)
リ:(なんだか・・・見てるこっちが恥ずかしくなってきちゃった―――)
ヒ:(とても年上には見えん―――・・・)
〔ヒヅメの養父でもあったギャラハットが所属していた、聖騎士団の団則の一つを―――
永らく敵の様に思っていた存在の口から語られるのに際し、団長であった者は驚きもしました。
けれども、その他のリリア達は、彼の驚きとは別の理由で驚いていたのです。
それが・・・意外に若作り―――(・・・と、云うより、本当に若いのですが・・・)しているエルムの存在に、驚きは隠せなかったようです。
しかし、それが 永遠に近い命(とき) を紡ぐことが出来る、ヴァンパイアならではの特性であるということを、追々にして知って行くこととなるのです。〕