≪三節;emcount≫
〔こうして―――お互いの蟠(わだかま)りを払拭させた者達は、新たに聖騎士・ギャラハットと忍のヒヅメを加え、更なるハルナ城の制圧に邁進したのです。
すると、上層階に昇ったところでばったりと出くわしたのは・・・〕
ヒ:あっ―――あいつらは・・・
ギ:ルビカンテにノエル―――!
ル:むっ?! そう云うお前たちはギャラハットにヒヅメ!
ノ:やはり・・・裏切ったというのか!
〔運が良いというべきか―――果てまた悪いというべきか・・・
ハルナ城制圧をするために、恐らく大きな障害となるであろう・・・三傑のフォルネウスを倒すために、
彼が居座る最上層を目指していた彼らの前に現れたのは、フォルネウスの副将であるルビカンテとノエルの二人なのでした。
しかも―――以前から噂にはなっていた・・・ヒヅメとギャラハットの養父子(おやこ)が、敵であるパライソの将軍と一緒にいる・・・
そんな実際の現場を捉えた二人は、「やはりそうであった」―――とするのですが、
それを聞いたヒヅメは―――・・・〕
ヒ:フン―――いや、違うね・・・あたいたちは最初(はな)っからこう云う事の為に、わざとカルマに降ったのさ。
ギ:だが・・・先頃、お前たちの上の方から「お役御免」を云い渡された次第でな。
こうしてようやく、正々堂々とお前たちに仇なせる―――と、云う事なのだ。
ル:―――なんだと?!!
ノ:おのれ・・・恩を仇で返しおって!
ヒ:「恩」・・・だって? 可笑しなことを云うじゃない―――
あたいたちは、お前たちなんかに御恩を感じてるなんて―――これっぽっちも思ってやしないんだよ!
――=夜叉横断=――
ギ:その通り・・・逆に、ワシらがどんなにか辛い思いをしたのを知らいでか―――・・・
〜見よゃ、我が怒りの閃撃を〜
――〜斬鋼烈空閃〜――
〔養父子(おやこ)は・・・そこで自分たちの秘めたる思いの丈を吐きました―――
偽りとは云え・・・一時(いっとき)でもカルマに降った屈辱の日々―――
望まずとも、カルマに抗う者達の前に立ちはだかってきた、無念の日々―――
しかし、この時はもうすでに自分たちなりのけじめをつけており、晴れてカルマを倒す先兵の一員となり得ていたのです。
それに―――迷いなどどこにもない・・・
ただそこにあったのは、忍の技を極めた者の華麗な体術があり―――
また、「十聖剣」の一振りと数えられているロンバルディアの、曇りなき閃撃が冴えわたっていた・・・
瞬くの間に、カルマに与(くみ)した異形の者は、誅の下に滅せられたのです。〕