≪三節;未だ見えぬ攻略法≫
〔そして―――ジュデッカの前に現れた「双壁」の二将は・・・〕
ヱ:それでは征(い)くとするか―――抜かるなよ、シュターデン!
エ:あいよ―――それじゃ、ブチかましてやるとしようかね!
=真空波動拳=
=アルド・ノヴァ=
〔極限まで高めた気を放つエルムのアーツに、焔を纏わせた紅蓮の鑓を投擲するヱリヤの槍術・・・
その衝撃に、固く閉じたジュデッカの扉は揺らぎました・・・
―――が・・・〕
ノ:莫迦な・・・傷一つついてはおらんとは―――
紫:あの・・・彼女達の攻撃でも? そんな―――・・・
〔エルムの技の着弾点と同じ地点に、ヱリヤが焔を纏わせた鑓を投擲しましたが・・・
なんと云う耐久力―――なんと云う防御力―――なんと云う硬度・・・
超絶を誇る彼女達の技を前にしても、ジュデッカの扉には傷一つついていなかったのです。
それに、この事態を目の当たりにしたパライソの将兵達には、明かなる「諦め」の一文字が蔓延しつつあったのですが
しかし、当の本人である二人は―――・・・〕
ヱ:相も変わらず、頑丈なだけが取り柄―――だな。
エ:だけど・・・砕けない盾はない―――同じ個所にダメージを与えてりゃ、いつかは・・・
〔たった一度きりで―――この扉を破砕することなど出来はしないことを、ヱリヤとエルムは知っていました。
第一、七万年前には百回を迎えても歪みすら与えられなかったのですから・・・
でも、今はあの時とは違う―――あの時とは比べ物にならないほど成長を果たし、攻撃力も破壊力も上がってきている。
だから今度こそは・・・と、云う期待も大きかったのです。
しかしカルマ側も、ただ黙って要塞の扉が破壊されるのを見ていただけではなく、
守将指揮の下、ある恐るべき反撃方法が展開されようとしていたのです。〕
ア:フン―――ヱリヤ・・・スターシアの小娘め、性懲りもなく来おったか。
それ・・・近くに一発撃ち込んでやれ―――
〔どうやら・・・ハイランダー達とは宿縁・因縁めいた関係を築き上げている感すらある、ジュデッカの守将―――アラケス・・・
すると彼の指示の下、要塞の砲座からパライソ軍の陣に標準を合わせたと見られる砲身を、ヱリヤが確認すると・・・〕
ヱ:むっ?! いかん・・・シュターデン! アレが来るぞ―――!!
エ:あいよ―――任せときな!
ノ:な・・・何が来ると云うのでございますか?!
ヱ:この要塞が「難攻不落」と讃えられた理由―――それは・・・鉄壁の防御を誇るあの「扉」と、もう一つは・・・アレがあったからだ!
〔粒子加速砲だけでも十分に破壊力はあったと云うのに、実は・・・この要塞にはもう一本、それらとは別に据えられた「主砲」とも云うべき大身の砲身があったのです。
しかもその名称を―――・・・〕
魔:エネルギー充填120%―――
魔:発射カウントダウン・・・3・2・1―――
ア:よし・・・拡散波動砲―――撃て!!