≪二節;事後確認≫
〔ところで・・・今回一番の功労者は―――と、云うと・・・〕
タ:ナオミ―――しっかりせよ・・・ナオミ!!
ナ:・・・へへ、ちょっと・・・はりきり過ぎちゃったかな―――久々に使ったもんだから、加減が判らなかったよ・・・
それより―――扉は・・・?
婀:大丈夫じゃ―――お主の働きによって、木っ端の如く破壊された・・・。
ナ:そか・・・それじゃ、あと一息だね―――
タ:ナオミ? ナオミ―――!
ナ:心配すんな・・・って。
ちょっとばかり放出し過ぎちゃったから・・・フリーズするだけ・・・ちょっと、休ませ・・・て・・・も・ら――――・・・
〔その兵器自体が捻出し、稼働する為のエネルギーの殆どを、今回鉄扉の破壊に使用する砲弾の作成につぎ込み、
次に再起動するまで休まなければならなかった・・・つまり、その場に倒れ込んで動かなくなってしまったのです。
しかしこの人型破壊兵器を、つい先頃まで人間の女の子と疑わなかった者達にとっては、これでナオミが死んでしまうモノと思い込んでしまうのです。
けれどそのことは、ナオミが最後の力を振り絞り、エネルギーが稼働領域に達した時点で復活・・・再起動することを説明したのですが―――
果たして・・・?
一方、要塞内部では―――・・・〕
ヒ:う・・・うわ・・・ど、どうしたんだ? この地響きは―――
ユ:(発射されたか・・・)
これで私たちはすることがなくなった・・・。
速やかに撤収しましょう。
ヒ:え? どうして・・・
ユ:今の揺れは、恐らくアレが「アポカリプス」を使用した影響によるもの―――
ここの扉の構造上から予測を立て、破壊が出来るのはそれしかないとアレの持ち主が判断したから・・・。
それに、「アポカリプス」を使用すれば、破壊できないまでも大きく損傷することは間違いない。
後は有能な将の指揮の下、ほんの少しの衝撃を加えられればいい・・・
それより、早くここから撤収しないと、味方にカルマ兵だと間違われて討たれてしまうわよ。
〔まるで地震のような揺れ・・・そのことにユミエは、自分達を率いる真のリーダーが、
自身が所持する人形にある種の命令を下し、とある破壊兵器の使用許可を出したのだと理解しました。
それに・・・そのことを理解しているのは、ユミエだけではなく―――「禽」の誰もがそうであると理解をしていた・・・
そのことを知らないのは、「禽」ではないヒヅメのみだったわけなのです。〕