≪四節;十聖剣vs魔将筆頭≫
〔しかし―――彼らがこの部屋から出たのを見計らうようにして・・・〕
ビ:―――フッ・・・
カ:(!)ビューネイ殿・・・そなたわざと―――
リ:なんですって?!
イ:なんと云う自信家・・・
セ:それでは、先を急いだ先生と婀娜那様は―――
紫:(婀娜那様・・・!)
カ:待ちなさい―――紫苑殿・・・
征(い)くのは勝手だが、まづは目の前の相手を何とかしよう。
紫:しかし―――・・・
ギ:なあに大丈夫よ―――これだけいれば何とかなるって。
ミ:ギルダス・・・あなたはいつも短絡的です。
もう少し深く考えないと―――・・・
ギ:ハハハ―――お主たちはいつも変らんな。
だが、カイン殿の云うように、今は一致団結して事に当たるべき・・・ビューネイ殿、お覚悟願いますぞ!
〔タケルと婀娜那の両者が、この部屋から出たのを確認したかのように、ビューネイからは自然と笑みがこぼれていました。
しかしその事に―――・・・
そう、その事にカインは、彼の策に嵌ってしまったのではないか―――と、思うようになったのです。
強力すぎる相手を相手とする時・・・分断させると云うのはよく聞く話―――
いや寧(むし)ろ、自分達が今まで魔将達を相手にし、各個撃破してきたのはこの手立てだったのです。
とは云え・・・「多対一」は卑怯ではないのか―――とさえ思えるのですが・・・〕
リ:(これがビューネイの策略だとすると・・・先行した婀娜那様達が危ない―――
ここはやはり・・・卑怯だのと云ってられない・・・!)
皆――― 一気呵成にかかるわよ!
イ:(リリア・・・)そうね、それが手っ取り早いわ。
〔今のリリアの言葉を契機に、十本の聖剣の持ち主たちは、日頃鍛錬し―――自分達が修めてきた武技を持って、魔将最強の将に挑んで征(い)ったのです。〕
リ:行くわよっ―――私達、三位一体の技・・・
イ:今こそ見せましょう―――我らが最高の剣技を持って!
セ:そして・・・この戦に勝利を―――!
―=乱れ雪月花=―
紫:婀娜那様・・・今、征(い)きます―――!
―=エターナル・レイド=―
ギ:わが剣―――「一見必殺」あるのみ!
―=ファイナリティ・ブラスト=―
ミ:今こそ見せよう・・・我が奥義の最高峰!
―=百華連舞「繚乱」=―
ギ:受けよ―――聖騎士最高の剣技を!
―=究覇猛成剣=―
カ:皆さん流石―――ここは私も負けてはいられないね。
―=音省(おとはぶき)・黻煤(あやめ)=―
〔いづれもが・・・個人最高の奥義―――
これら総てを、同時に受ければ流石のビューネイも一溜まりもなかっただろう・・・
しかし結末は―――・・・〕
リ:どう―――やった?
イ:(確かに手応えはありましたが・・・)
セ:(なんだろう・・・この不安―――)