≪二節;蘇る「永劫に続く地獄」≫
タ:しかし・・・アヱカ様―――
ア:わたくしの心配ならば・・・御無用です。
ですが・・・コレを使用したなら早期の決着を―――よろしいですね・・・
〔あの女皇が・・・普段から嫋(たおやか)で、優しい印象を与えがちな彼女が―――この時、何とも頼もしく思えてきた・・・
自分達でさえ苦戦してしまうほどの強敵を前に、これから自分達が反撃に転ずるきっかけを作って下されるのだと云う・・・。
ならば・・・今―――自分達は・・・
自分達が出来る範囲の事をやらなければならない・・・
戦士達の前に、途(みち)は開かれました―――
たった一人の・・・たった一言の助言によって―――〕
ア:―――参ります!
――=インファナル・アフェア=――
〔その瞬間―――とてつもない波動が、コキュートスの玉座の間を覆いました・・・
しかし、それにしても・・・この御業(みわざ)は―――?!
その大意は・・「果てしなく続く永遠の地獄」―――・・・
それにしてもどうして―――聖女のような印象を与える女皇が、「地獄」などと云う不吉な文言の入った御業(みわざ)の詠唱が出来たのか・・・
そんな疑問をよそに、至近にて放たれたので直撃は免れなかったガラティアは―――・・・〕
ガ:うっ・・・く―――この業は! ぬうっ・・・ぉおお―――!!
リ:ああっ―――へ、陛下の御業を持ってしても・・・?!
ア:―――今です! この機を逃してはなりません!
〔今の女皇の一言が「きっかけ」そのものでした。
・・・と、云う事は、先刻の地をも揺るがす波動の御業詠唱は―――とも思うのですが、
そこはガラティアの注意を、この波動を防ぐための一点に集中させたかった・・・
そうすれば、十本の聖剣を持つ者達の次なる行動の布石ともなれる―――
なんとアヱカは、百武の研磨をもってしても未だに到達し難い「見切り」の境地を体得していたのです。
そしてそのことは・・・同時に、闘い慣れをしていると云うことにも通じてくる―――
・・・と、云う事は、実はアヱカは、自らが抱える武官の―――更に選りすぐりの彼ら彼女達よりも強い・・・
況してや、護ってもらうほどの立場でさえもない―――と、思えてくるのです。
ともあれ、アヱカが云っていたように、自分達の反撃の途(みち)は、この一瞬を逃しては再び訪れない・・・
そう思い、皆、自分の持てる聖剣の力を解放し始めたのです。〕
ガ:(!)しまった―――迂闊!!
ア:少し・・・気付くのが遅すぎたようですね―――ガラティア・・・