≪五節;不遜なる者達―――『妹』≫
カ:ところで―――つい最近、かの“ギルド”なる機関を攻略したそうだが・・・
その時に得た虜囚は、何か話したかね?
ヨ:ああ―――アレか・・・どうやら陥ちた時に、打ち所が悪かったらしく、
自分が“誰”であるかすら思い出せないらしい・・・。
全く―――深い落とし穴を掘るからだ、バカが・・・。
カ:それで―――今どこにいる?
ヨ:『カデンツァ』にいる。
そこで我が妹があらゆる手を尽くしているが・・・余り好転しないようなら、
後方の『ゴモラ』へと移送するのも考えておかねばなぁ・・・。
〔ここで語られた事実が一つ――――
それは、かの『夜ノ街』にある“ギルド”を襲撃した際に、捕虜となった“ある者”のコト・・・。
でも、それは間違うことなく、かの機関の“頭領”であった婀陀那である―――というコト・・・。
しかも、運か不運か・・・陥穽にはまってしまった時に、頭の打ち所が悪かったのか、
現在では、自分の存在が何者であるか―――で、さえ思い出せなかったというのです。
その―――カデンツァにて・・・〕
ヨ:(ヨキ=ハイド=ゲンシャー;19歳;女;前述のヨミの双子の妹・・・彼女自身、兄と同じく幻術を極めたる≪ヴェネフィック≫である。
その言動お呼び服飾においても、悪趣味の粋を超える。)
――――・・・・やれ。(くいっ)
獄:へい〜〜〜―――
ボグッ――― ガスッ ガスッ!!
婀:うっ―――! あぁっ――――!! ・・・・・・ぁぁ・・・(ハァ・・・ハァ―――・・・)
ヨ:・・・どうだ―――少しは喋る気になったか。
婀:そ―――そんな・・・“喋る気に”・・・って、一体ナニを話せと??
わ・・・わたくしだって、どうしてこんな処にいるのか―――
それに・・・わたくし、一体誰なのですか??
ヨ:(ちィィ―――ッ!!)かまととぶりおってぇ・・・。
いいか―――キサマ、キサマがどんなに惚(とぼ)けようとも、キサマのつけている鎧や剣の類は特注品なのだぞ!!
それが―――あんな盗賊崩れどもの巣食う町の・・・それも頭領などと!!
さぁ―――言えッ!!キサマは一体何者なのだッ!!
婀:わ―――わたくしが・・・盗賊の頭領?? そ、それは何かの間違いです!!
どうしてわたくしが・・・・そんな大それた―――
それに・・・教えていただきたいのはわたくしのほうです! わたくしは・・・一体誰なのです??
ヨ:(くぅおのぉ〜〜!##)・・・・そうか、そこまですっとぼけるならいいだろう―――
貸せっ―――!
獄:あぁ―――・・・ヨキ様。
ヨ:(フフ・・・)今の今まで、私の前で惚けられたこと―――褒めてやろう。
――――が・・・それは賢くなかったということを、身を持って知るがいい。(ニタァ〜)
婀:な――――ナニをなさるおつもりなの??!
ヨ:(フ―――・・・)知れた事よ・・・。
キサマが本当の事を吐くまで、キサマの躰を嬲ってやろう―――と、こういうことよ・・・。
私の責めは生半可ではないからなぁ〜?(ククク・・・)根負けをして、途中で本当の事を言うじゃあないよ―――!!
〔そう―――そこにいたのは、紛れもなく婀陀那であり、ですが・・・前述にあったように、
今までの記憶と、自分の名前ですらもすっぽりと抜け落ち―――
しかも宜しく、あの口癖までもが変わり・・・まるで別人のようになってしまった彼女がいたわけなのです。
そして―――そんな彼女を、自分が誰であるのか・・・を、吐かせる役にいたのが、
童顔ながらも、その躰からは、悪魔の魅力を醸し出しているヨキだったのです。
しかも、彼女の注釈にもあるように、その身を包む服飾も、悪趣味な・・・それもSM調のボンテージルックスだったようで、
そこに展開されつつあったものも、ただの拷問ではなく、自己の趣味を満喫する―――と、言った傍若無人なものがあったのです。
そして、一通りの事を終え、一応満足の域に達した、この変態女は・・・〕
ヨ:(フッフッフフ・・・・)今日のところはこのくらいにしておいてやろう―――・・・
明日もまた、可愛がってくれるからねぇ〜〜〜?
婀:―――――・・・・・。
ヨ:・・・・・・。(フッ・・・)
――― ア――――ッハッハッハッハ! ―――
バタン〜☆