≪三節;留守居役≫
〔そして―――その当日となり・・・〕
キ:え・・・っ?! この度は主上お一人で行かれるのですか??!
ア:うん・・・お前を連れて行きたいのはヤマヤマだけれど―――
ここは以前にもカ・ルマの襲撃に遭っている。
州公・州司馬友に“不在”というわけにもいかないだろう―――・・・
キ:は―――はあ・・・
ア:そう、がっかりするな。
心配しなくとも、今回は私たちで何とかするよ―――
キ:・・・そういうことでございますれば―――
国境防衛の任、須らく承りました。
〔そこには、自分の主から、思いもかけないことを聞かされ、面食らってしまったキリエが・・・
それもそのはず―――この・・・フ国各州の、全州公が、首都にて一堂に会するという、重大事項であるのに、
今回に限り、自分一人で構わない―――とした、自分の主がいたのだから・・・
でも、今回どうしてそうしないかの旨を、言って聞かせてくれたアヱカに・・・
キリエも『ならば仕方がない』と、納得してくれたようです。〕