≪七節;黒き国の近況≫
〔―――
一方その頃・・・常に“禍い”の渦中にある、カ・ルマにては・・・・〕
シ:(ふふん〜♪)さぁ―――て・・・と、次の段階へと進むとしようかね。
ベェンダー。
ビ:こちらに―――・・・
シ:これから―――いよいよ“あの国”を攻めるよ・・・
ビ:ほほう―――『穀倉地帯』を・・・ですか。
シ:・・・なんだよぅ〜〜―――もう分かっちまったのかい、面白くもない・・・・。(チッ)
ビ:(ハハ・・・)とは申しましても――――“巻き”だそうで・・・
シ:(あ゛〜〜)なんだかソンしてるよねぇ〜〜―――この役柄・・・#
せぇっかく、こっちゃあ、答えに至るまでの面白ヒントを沢山用意してる〜〜・・・っていうのにさぁ。
ビ:・・・・まあ〜〜それは余り本筋には、関係のないことだと思いますので―――
シ:(はぁ゛〜あ・・・)しかも―――・・・こいつも、より淡白で面白味に欠けてきやがるしぃ・・・
ビ:――――ガラティア様・・・
シ:はぁ〜〜いはいはい・・・分かったよ―――
〔今の―――は、禍いの渦中にいながらも、全く違った独自の観点を持ち合わせ、存在している一組の師弟・・・
でも、毎回お話しの最後のほうにて登場するため、どうやら今回の『巻き』進行にも、相当のご不満があるご様子・・・。
―――なのですが、そこは出来のよい 高弟 になだめられ、しぶしぶ今回自分たちが起こす予定に行動を移すようです。〕
シ:ところで―――・・・我が方の期待の星は、今、どうしているかい。
ビ:は・・・。
カイン=ステラ―――と、ギャラハット=ザンフィルならば、『ジグラ・・・』あ、いえ―――
この コキュートス へと戻ってきているようでございます。
シ:(おぃおぃ・・・)ちょっとぉ〜〜?気をつけなよ、本当に・・・・。
ま、そりゃいいとしてぇ〜〜―――、そうかい・・・あの三人・・・ここに戻ってきてるってかい―――
そんじゃあ、直接会いにいかんといかんかねぇ〜〜♡
ビ:――――・・・。(なんだか、とてつもなく不安だ・・・・)
〔その予定とは、この度カ・ルマにつくに際し、クー・ナの大兵糧庫の一つを手土産にしてきた者達・・・
ハイネス・ブルグの、カイン=ステラ=ティンジェルと――――・・・
クー・ナの、ギャラハット=シャー=ザンフィル・・・と、ヒヅメ=ヤトー=キュベレイ―――・・・
この三者に、シホ自らが面会をし、彼らの性根を見据えた上で、今回の作戦の概要を話すようです。
(しかし・・・そのことに、ビューネイは一抹の不安を隠しきれない様子・・・なぜならば、御ン方のセリフの末尾に『♡』があったから)〕