≪二節;グランデル戦役=前哨戦=≫
〔それはさておき―――前線のこちら・・・カ・ルマ軍側では、
このたびのガク州攻略の主将・ワグナスとその属将が―――・・・〕
兵:ワグナス様〜〜―――!ノエル様〜〜―――! 準備が整いましてございます!!
ワ:(ワグナス;七魔将の一人、武器にエストック『スクリーマー』(叫喚)を実装する。)
(フフ・・・)どれ―――では一つもんでやるとするか。
ノ:(ノエル;ワグナスの属将)
ははっ―――・・・
〔どうやらガク州の最前線の砦、グランデルを臨むカ・ルマ側の砦も、無事なんの障害もなく構築し終えたようです。
そう・・・それは同時に、この砦を足がかりとして、ガク州攻略が出来るということを意味しており、
これによりガク州を疲弊させる―――と、いう狙いもあるようなのです。
それでは、相対するガク州側は―――?〕
兵:ま―――・・・まだヒ将軍と、司馬殿はお戻りにならんのか―――!!
兵:は・・・はい―――
兵:う・・・うわぁ〜〜―――
兵:き・・・来たぁ〜〜〜―――!!
兵:(く・・・っ)門を閉めろ―――!! 両将軍が戻るまで、何とか持ちこたえるんだ!!
〔カ・ルマ側からの砦から出撃してくる敵兵を見て、急いで砦の門を閉めるガク州兵たち。
これでいくらかは時間稼ぎが出来る―――・・・と、誰もがそう思っていたところ・・・〕
ワ:(ン・ククク―――・・・)小賢しい・・・所詮無駄なあがきであることを思い知らせてくれる・・・。
あやつらを前に―――
ノ:ははっ―――
お前ら、出番だぞ・・・
魔:グホッ? バふっ―――バふっ―――!!
〔硬く・・・まるで貝のように閉ざされた砦の門を見ても、その魔将―――ワグナスは不敵に笑い、
このときのために飼いならしてきたものを、ここで解き放つ事としたのです。
では―――魔将がこのときのために飼いならしてきた者とは・・・?
ゴートサイクロップス―――バフォメット(山羊頭の巨人)の品種改悪種、
知能は低いが、サイクロップス(一つ目の巨人)の如くの怪力があるために、容易に近付くのは危険。
それは――― 一つ目をした山羊頭の巨人・・・。
でもそれは、人間の兵士ではなく魔界に住まう者の一種・・・。
そう―――ここでカ・ルマが、本来の姿である“魔物兵”を投入してきたのです。〕
兵:く・・・くそぉぉ〜〜―――人間の兵の中に、明らかに違うヤツらが混ざってやがるじゃないか・・・
兵:お―――おいっ!アレを見ろ!!
兵:うえぇ゛〜〜・・・ナ、ナニあれ―――!?(半泣)
兵:ご・・・ゴートサイクロップスぅ??!
ゴ:グモモォ〜〜――――!!!
ズ・ドゥン――――!
〔雄叫びとともに、鉄で出来た門もろとも打ち砕きにかかるゴートサイクロップス。
これでは、グランデル砦もいよいよ終わり・・・カ・ルマの手に落ちるのか―――・・・と、そう思われていた時!!〕