≪三節;グランデル戦役=援軍=≫
シュッ―――・・・
ドスッ!
ゴ:グモ・・・グモも〜〜―――ッ!!
兵:あ・・・将軍!!司馬様―――!!
ヒ:(ちぃ・・・)〜〜―――にゃろう・・・砦が出来たから〜〜〜って、早速攻め込んできやがったかと思いきや・・・
なんなんだ―――こいつは・・・人間の兵隊の中に、化け物が入り混じってるじゃねぇか!!
キ:(その本性を曝け出し始めたか!! うん・・・?あの旗の紋章―――!!)
ワグナス―――!!
ヒ:あ゛? なんだって??
キ:・・・・いえ、なんでもないわ―――
それにしても、あの一つ目のバフォメット―――もはや悪趣味の域を越えているわね・・・。
虎鬚殿―――あなたは砦に大至急向かって!!
ヒ:お―――おう・・・だけど、あんたはどうすんだ??
キ:・・・私は―――この山羊頭をおびき寄せる!!
ヒ:(な・・・ッ!!?)む―――ムチャだぜ!そりゃ・・・
キ:ムチャでも何でも! やらなければいけないときに、やっておかなければ意味がないのよ!!
それに・・・ああいった輩は、野放しにしておくと非常に危険だわ・・・
ヒ:お―――・・・おおぅ。
キ:(キッ!!)さぁ―――・・・お前の相手はこっちよ! かかってくるがいい!!
ゴ:ぶモぉ゛〜〜―――!#
〔時折―――この女性が見せる意外な気迫に・・・
時には“勇気”を―――時には怯みもしたのですが・・・
それが、このときはあんな結果になってしまおうとは―――・・・
それはそうと、州軍の中でも、武辺を誇れる将の二人が砦に戻ってきた―――と、いうことで、俄然と気勢が上がってくるガク州軍なのですが・・・
それでは一方のカ・ルマ陣営では・・・?〕
ワ:(フン―――・・・)どうやら・・・試験投入してみたものの、ああも簡単におびき寄せられては、実戦での投入はまだ難しいようだ・・・な。
引き上げるぞ―――!!
ノ:ハハッ―――!
全軍・・・退けぇ〜〜―――!!
〔なんと・・・以外にも、今回のガク州攻略の目玉でもあった、ゴートサイクロップスが、キリエにおびき寄せられたのを知るや否や、
ワグナスはこの戦線を早々と引き払い始めたのです。
つまり―――今回は、砦の奪取が目的ではなく、試作体(プロトタイプ)がどこまで通用するか、戦場に試験投入して見極めを行う・・・
このことが主だったようなのです。
ですが―――今を見ての通り、こうもいとも簡単に陽動に誘われては、本格的な実戦投入は難しいと判断したのか、
早々と見切りをつけて、このたび自分たちが構築した砦―――『ウィロウ』へと引き上げるワグナス・・・
すると―――丁度中軍が林の付近に差し掛かったところ・・・〕