≪二節;小さき守護神(ガーディアン)たち≫

 

 

〔それはそれとして―――少女・ヱリヤと別れたゼシカは―――・・・〕

 

 

ゼ:(え〜〜―――ッと・・・まづお方様からは、“遺跡参りをやりなさい”って言われたンだけど・・・

  この辺りで著名な遺跡―――って、アレの事よねぇ・・・。)

 

 

〔すでに彼女はフ国入りを果たしており、その足も、王都・ウェオブリではなく、

古えの遺跡―――ドルメン;シャクラディアに向かわせていたのです。

 

 

その―――シャクラディア内部では・・・〕

 

 

――〜ピ・ピュィ〜――

 

≫ナニモノカノ 侵入 ヲ 確認 イタシマシタ≪

 

コ:ほえっ―――? だ・・・誰なのかなぁ〜―――・・・

乃:・・・もちかちてドロボーしゃん??

 

コ:え・・・えぇ〜〜っ! そ―――そんなぁ・・・

  か、各セキュリティーその侵入者の画像を出して?

 

≫カシコマリマシタ≪

 

ヴン〜〜―――・・・

 

コ:あ・・・ぁああ〜〜―――っ!!

乃:・・・や―――やぱち、ほんとうなんでし・・・(カタカタぷるぷる)

 

 

〔オート・オペレーターのデジタル音声で、今、このドルメンに侵入者があったことを知らされるスピリッツの姉妹。

でも、彼女達は、戦闘スキルなど皆無―――ゆえのお留守番・・・なのですが・・・

 

すると果たして―――メイン画面に大きく映し出されたのは、大きなフードを頭からすっぽりと被った、

見るからに怪しげな女性が・・・

 

その人物の姿を見るなり、妹の乃亜はすっかりと怯えてしまい、コみゅのほうでもどうするべきか・・・を、迷ったようなのですが、

自分たちも敬愛する、あるお方から申し付けられた約束を反故にしたくないためか、

どうやら意を決して、その怪しい存在(実はゼシカ)を追い払おう―――と、いうのですが・・・〕

 

 

ゼ:(さすが―――名跡・・・よ、ねぇ・・・。

  あちらこちらに施されているレリーフなんかにしても、学術的にも貴重なものだわ・・・)

  お方様に感謝しないと―――・・・

 

  (・・・って??)あらっ―――なんなのかしら・・・あれ・・・

   ―――ひょっとして・・・お鍋??(・・・に、しても、何でこんなとこに??)

 

 

〔一方のこちらゼシカは、このドルメンに遺されている、数々の学術的にも貴重な遺物に、探究心を奪われている様子・・・

そんなところに、なぜかこんなところには余り相応しくはない物体――――

       

―――を、確認した・・・・・の、ですが、

 

すると突然―――!! まるで足が生えたかのように、そのお鍋が―――!!!〕

 

〜カサ  カサ     カサ〜

 

ゼ:(い゛っ―――!!?)い゛っやぁあ〜〜―――!! お・・・おばけぇぇ〜〜―――!!

 

コ:(ピえっ?!)お、おばけぇ〜〜?! あぁ―――ん!怖いみゅ〜〜〜!!

 

ゼ:(・・・って)ええ〜〜―――っ??!

  (こ・・・子供??―――が、どぉ〜してお鍋なんかを頭に゛ィ??)

 

 

〔自分に向かって素早く近付いてきた事で、心霊現象だと大声を上げてしまうゼシカ・・・

すると―――なぜか当のお鍋のお化けも怯える始末・・・

 

するとゼシカは、この動くお鍋がお化けなどではなく、一人の子供(コみゅ)であると気付いたようなのです。

 

そのことに、ふとした疑問がわくゼシカは・・・〕

 

 

ゼ:あ・・・あの〜〜―――お譲ちゃん??

 

コ:(ぴ・・・)うわわぁ〜〜―――ん! 侵入者タイサァ〜〜ン! 泥棒さんタイサァ〜〜ン!! 悪霊タイサァ〜〜ン!!(ポカ☆ポカ☆ポカ☆)

 

ゼ:(え゛っ?!泥棒―――に、悪霊〜〜〜って・・・)

  あ、いた・・・いたた――――ちょ、ちょっと!違うわよ!!

 

コ:ち・・・違わないみ゛ゅ〜〜―――!!(ポカ☆ポカ☆)

 

ゼ:〜〜〜・・・・もうっ―――!(ハッシ!) やめなさいっ!!

 

コ:(う゛・・・)う゛え゛ぇぇ〜〜―――ん! 怒られちゃったみゅ〜〜〜―――!!(ボロボロ)

 

ゼ:(そりゃ怒りたくもなるわよ・・・不当な暴力振るわれた―――)(コツん〜☆)・・・らっ??

  (スリスリ・・・)・・・・・これ、どんぐり??#

 

乃:えいっ―――えいっ―――

 

ゼ:――――・・・・。(コツん〜☆ コツん〜☆)

  ―――い・・・いい加減に・・・・しなさぁああいっ!!##

 

乃:・・・・あ―――・・・あ゛―――・・・ ん゛あ゛〜〜――――!!あ゛―――――!!!(ボロボロ)

 

 

〔すると・・・その遺跡の小さなガーディアンは、闇雲ながらに、持っていた棒切れを振り回し、ゼシカに襲い掛かったのですが―――

よろしくその棒切れを奪われ、“どうしてこんな事をするのか”―――と、怒られてしまった事に泣き出し・・・

すると―――?

この遺跡の小さなガーディアンを援護するべく、どんぐりの投擲が行われたのですが、

明らかに不当な仕打ちに、今までよりも大きなカミナリを落としたところ―――小さなガーディアンたちは揃いも揃って泣き出してしまい、

とてもその遺跡を守護するどころの話ではなくなってきてしまったのです。〕

 

 

 

 

 

 

 

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