≪四節;シャクラディアの主≫
〔しかし―――その時・・・〕
誰:≦―――どうしたんだい・・・コみゅ、乃亜、アラートが鳴りっぱなしじゃあないか。≧
ゼ:(あ・・・ここの、管理人―――)う・・・うわっ?! ゴ・・・ゴースト!!?
誰:≦(ムッ―――)失礼なことをいうなぁ・・・。
まあ―――そういわれても仕方がないんだろうけど・・・≧
コ:じ・・・女禍様ぁ〜〜―――!
女:≦(ウフフ・・・)よしよし―――≧
〔いきなり・・・突如として現れた、身体が半透明である存在に、ゼシカは思わず幽霊なのでは・・・と、いってしまいました。
すると、漏れなく、小さなガーディアンの片割れであるコみゅからは、その存在が実は何者であるか―――の、指摘が行われ、
すると、やはり―――・・・〕
ゼ:え・・・えぇ〜〜―――っ??! ちょ・・・ちょっと―――『女禍』って、伝説上の“皇”である・・・あの?!!
―――ってことは・・・もしかして、本物のゴーストなんじゃ・・・
女:≦うぅ〜ん・・・まぁ―――確かに私は一度死んでいるしね。
そういうのを、やはり分類上で区別するとそうなってしまうんだろうか・・・≧
コ:そ―――そんなことないモンっ! 女禍様はユーレイさんなんかじゃないモンッ!!(プリプリ)
女:≦(ハハ・・・)まあ―――そんなに怒らないで・・・≧
ゼ:それじゃあ――― 一体なんなんですか?
女:≦うぅ〜ん・・・そうだね、一応この身体は“精神体”<アストラル・バディ>というもので、
君のいう“ゴースト”とは、その性質上ちょっと違うんだ。≧
ゼ:はあ・・・・アストラル・・・・バディ・・・。
女:≦それで―――君は?≧
コ:あっ・・・そうでしたみゅ・・・。
女禍様、この人ニルさんの娘さんらしいんですみゅ。
女:≦えっ・・・ニルの? へぇ―――・・・それでお母さんは元気にしているかい。≧
ゼ:・・・私の母なら―――数年前・・・亡くなりました・・・。
女:≦(えっ・・・)ニルが―――ニルヴァーナが死んだのか?!≧
〔その存在が―――やはり往時から語り継がれてきた“仁君”である・・・と、いうことに、ゼシカは驚きもしました―――
が、女禍もまた、その女性が、自分の臣下の忘れ形見である事を知り、少しばかりの落胆はあったようです。〕
女:≦そうか―――それは残念だったね・・・。≧
コ:あの・・・どうしてなんです?女禍様―――
女:≦その前に―――亡くなられたときのお母さんの年齢は・・・≧
ゼ:はい―――享年、78歳でした。
女:≦ふぅん・・・では、その時に――――身体に何か表れていなかったかい。≧
ゼ:えっ―――身体に・・・ですか?
(う〜〜ん・・・)あ―――そういえば・・・左の肩甲部辺りに・・・(スラスラ〜)こんな、文字とも言えないようなモノが・・・
女:≦(“キリーク”・・・ラストナンバーか―――)そうか・・・アレから七万年もたつんだものね―――≧
ゼ:あの―――それはどういう事です?
〔そこで女禍様は、ニルヴァーナが死亡したときの年齢と、その時彼女の身体に何か徴(しるし)みたいなものが現れていなかったか―――
を、ゼシカに訪ねてみたのです。
するとゼシカは、亡母の身体に浮かび上がっていた、あるシンボル―――文字とも図形ともいいがたいそれ・・・を、地面に描いてみせたのです。
それを見た―――女禍様は、“ああ・・・だからこの世に再び姿を見せられなかったのだ・・・”と、思ったのです。
でも・・・それはどうしてなのでしょうか―――?〕