≪七節;“驚愕”の朝議≫
婀:ところで―――今日の朝議はまだじゃな。
ル:はい―――そうですが。
紫:・・・婀陀那―――様??
婀:そうか―――・・・
では、ルリ、お主も出席するが良い。
それも―――妾の姿・・・の、ままでなぁ。
紫:あ―――婀陀那様?? 一体ナニを―――・・・
婀:―――――・・・・。(にぃ)
〔この時―――紫苑は自分の耳を疑うようなことを、婀陀那本人の口から聞かされることとなりました。
それもそのはず―――今まで、“本人”がいないということを、他人の目から晦ませるため、“ここ”にいさせたルリを―――
この度の『朝議』より、“自分”と一緒に 出席 させるということに・・・。
しかも、婀陀那本人と同じ姿をしたまま―――と、いう条件で・・・
そのことを聞き、紫苑は『自分の主は何を考えてそんなことを』―――と、思っていたようですが・・・
やがてその真意は、その“朝議”にて、明らかにされる事となったのです。
そして、アルルハイム城内の会議室にては、この国の諸官たちが討議の最中だったのです。〕
涅:(涅絽=ルドラ=シドルファス;男;28歳;左将軍であり、尚書令であるこの男が、公主・婀陀那に次ぐ、この国の実力者)
次の議題についてだが―――誰か他に意見のある者はいませんか。
雄:(雄皇=マルトー=ドラクロア;男;26歳;右将軍であり、尚書僕射であるこの男は、熱心な公主崇拝者。)
では、提案――― まづ外交路線について・・・ですが、そろそろフとの関係を見直してみてはどうでしょう。
涅:フム―――それも一理あるな・・・大鴻臚、それについては―――
緒:(緒麗美耶=スーリヤ=ブレジネフ;女;25歳;以前にも出演したこともある彼女は、“外交”担当の官であり、鎮西将軍。)
そうですね―――では、事務レベルでの対話を増やしてみようと思います。
涅:うむ・・・宜しく頼むぞ――― それでは次―――・・・
ないのかな、それでは、今回の朝議はここまでとし、公主様には私自らが――――――
〔今、この会議室では、ヴェルノアの未来を検討すべく、様々な議題があがっている最中でした。
国防問題や財政問題は云うに及ばず、今の時代、それがなくては無視できないような外交問題まで・・・
そしてある官からは、最近醒めつつあるフ国との国交を、もう一度見直すべきだ―――との声もあったようで、
尚書令であるネロは、大鴻臚であるオリビヤに、その辺の所を宜しく検討するように伝えておいたのです。
それで―――今日の朝議も、これでお開きになろうとしていた時・・・
なんともけたたましく扉が開かれ、この部屋に入室してきた・・・・三人が――――
でも、そのうちの二人を見たとき、丁度そこに居合わせた官という官が、驚きの余り、声さえも亡くしてしまっていたのです―――。〕
〜――バンッ☆――〜
涅:(・・・ん?)おお―――これは、紫苑様に婀陀那――――――っっ!!?
雄:(こ―――これは!!?)
緒:(一体・・・どうしたということなの??!)
玖:(玖留津=ドゥリタラーシュトラ=ハーネスト;男;31歳;前述のオリビヤ同様、以前『24章』出演時では“公軍司馬”ではあったが、
現在では<九卿>のうちの衛尉と、補国将軍を務める。)
(こ―――公主様が・・・二人?!!)
筮:(筮屡拿=ヴァイシュラヴァナ=ヴァレンティノ;女;29歳;前回の『24章』出演時には“太史令”だったが、
今現在では、<九卿>のうちの太常と、安衆将軍を務める。)
(わ〜〜―――我々は今、“幻”を見ているとでもいうのか・・・??)
〔なぜならば―――今、入室してきた三名のうち、明らかに、二人が同じ容姿をしていたのだから・・・
しかも―――その人物が、この国の統治者である、公主・婀陀那・・・だったのだから―――〕