≪三節;駆けつけた者の顔≫
〔それから・・・間もなくして、孤軍奮闘している最中―――〕
ド ド ド―――・・・
サ:(ヘッ・・)来たかよ―――
マ:>(ぅん?)子爵様―――あれは?<
サ:??――――は??
〔確かに―――こちらに向かってくる蹄の音が確認されました・・・
その音も、立ち直った戦友が来てくれたもの―――と、サヤは思った・・・
けれどもその音のする方向に目をやると、なんとこっちへと向かっていたのは―――〕
ヒ:へっ―――へへ! “戦”をするってのに、オレ様抜き・・・ってのは、ちょいとヤボなんじゃないのかい。
ここは、このオレも混ぜてもらうぜ!!
サ:(呆)――――ッッ・・・何バカぶっこいてやがんだオメ〜はよ!!
あの人にここは危険だから後ろへ下がれ―――って云われなかったのか??
ヒ:はっ! それこそ余計なお世話だぜ!
このオレだってなぁ―――あんたみたいなヘンな存在に、そうそう助けてもらえれるか・・・ってンだよ。
サ:あ゛?!!# こ・・・こここのあたしを“へンな存在”だとぅ?!##
云ってくれるじゃないさね―――!!
マ:>(はぁ〜・・・)子爵様―――<
サ:だぁ〜ってよう―――マダラ・・・こいつあたしの事小バカにして・・・・
――すると その時――
―――ヒョォオオ―――
ヒ:ぅんっ―――?!
サ:・・・これは―――冷気!!? マダラ―――!
マ:>かしこまりまして―――!!<
〔なんと・・・窮地を回避し、てっきりグランデルまで下がっていたと思っていた、
<人間>であるヒ=チョウ=ベンガンが、またもこの死地に顔を出していたのです。
しかも彼の云うには、自分たち<人間>以外のものに、知られざるところで助けてもらっているのが申し訳ない・・・と、思い、
それを言葉にして表わしたのですが、生来からあまり口のきれいではない彼が吐いた言葉とは、
まるで喧嘩を売っているかのよう・・・だからサヤもそれに乗せられ、こちらのほうでも鎧袖一触となりそうになるのですが・・・
突然―――その状況下ではありえない気温の低下・・・
そのことに、我に帰ったサヤのしたこととは、生身の人間である者の対極につき、
とある者がなしうる事の巻き添えにならないよう包護したのです。
では・・・そこでおきた現象とは――――?〕
―散ぃれぇえ!―
―――コンゲラーティオ・ジャッジメント―――
=リヒトゾイレ=
〔『氷結の最終極奥義』と銘打たれたその奥義は、
今まで彼女が放ったどれよりも雄雄しくあり、絶大なる攻撃力破壊力を秘めたるものでした。
だからこそサヤとマダラがヒの対局に立ち、結界を張ることで、
生身の人間であるヒの事を護ってやれたのです。〕