≪五節;おびき寄せられた狐≫
〔こうして―――予(かね)てからの計画通り、このたびの敗戦の雪辱を晴らせるための助力となるよう、
二つの密書が パロア と カデンツァ に渡り―――・・・〕
カ:おお―――ようこそ、お待ちしておりましたぞヨキ殿にヨミ殿。
ヨ:ンフフフ―――・・・大変な失態ですなぁ、カイン殿・・・。
拙攻に継ぐ拙攻で、目も当てられん負け方をしてくるとは・・・
ョ:ザマはないよねぇ〜〜―――まあ、これからはアタイたちの下で、
軍略の基礎というものを、壱から学んでいく事だよ。
ヒ:(くっそぉ〜〜云いたいことを云ってくれて―――)(ググッ・・)
カ:いやぁ〜〜―――そうは云っても、向こうさんも手厳しいものでしてな。
そのうちの一つが手薄になったから・・・と、そんな虫のいい情報を鵜呑みにしてしまって、
コテンパンにされた〜〜―――と、云うところなのですよ。
ヨ:フフ―――フフフ・・・・まあよいわ。
この私たち兄妹が、カ・ルマ流の軍略というものを見せて差し上げよう。
〔尊大―――尊大というには、実に不敵で他人を見下したか・・・のような態度。
それが、このヴェネフィックの兄妹なのでした。
しかもその対象が、まだ敵方ならばわかるのですが、今は味方でもあるヒヅメやギャラハットやカインに向けられているとあっては、
特に若い者には、それが我慢ならず、思わず腰に差してある物を抜きにかかろうか―――と、したところ、
今は時期尚早・・・ということからか、血気に逸る者の目の前に立ち、思いを踏みとどまらせたのです。〕