≪四節;哀れなる者の末路≫
〔―――ともあれ、カインに誘(いざな)われ、とある場所に来たヨミは・・・〕
ヨ:さて―――ではナニから話すとしようか・・・
・・・うん? なんだあれは―――人間の・・・足?
―――これは! ヨキ!ヨキではないか!! おおお〜〜・・・・ナゼお前がこんな目に―――
〔その場所に来たとき、茂みから出ていた足を見たヨミは、
一体何者の足だろう・・・と思い近づいてみたところ―――
それは、もう既に冷たくなり変わり果てていた自分の妹だったのです。
そのことに、一気に酔いが醒めあがったヨミなのですが―――・・・
時すで遅く―――彼を襲った一迅の刃が・・・〕
ブシュッ―――
ヨ:うぐあっ! カ・・・カイン!きっさまぁ〜〜―――!!
カ:フフ・・・いかがかね―――私の持つ<天叢雲>の斬れ味は・・・
ヨ:お―――おのれ! で・・・出あ――――
ピシュウッ――――
ヨ:うぐお゛がぁっ―――!
カ:おっと―――声を出されては少々まづいのでね・・・つぶさせてもらったよ。
悪く思わんでくれたまえ―――あんたらは、こういう運命の下に生まれてしまったんだ・・・
その―――他人を妬ましく思うその性格が、このたびでは災いした。
偽って敗北け―――あんたらをここにおびき寄せるのには、苦労させられたよ・・・
ヨ:う゛う゛う゛―――・・・
カ:・・・先に、そこに寝ている女と、冥府で待っていろ―――
〔カインほどの居合い抜きの名手が、その初撃を外した―――
でもそれは見せ掛けだけのものであり、これから先を逝く者に対しての最期の手向けの華・・・
どうしてヨキ・ヨミ兄妹が、カインたちの援軍として現れなければいけなかったか・・・
どうしてカインたちが拙攻続きで、自分たちを援軍として必要としていたか―――・・・
それこそは・・・遠大なる計略であり、自分たち兄妹を、占拠した敵側の砦におびき寄せるのが、本来の目的だった・・・
もう既に、標的の一人であった妹のヨキは、物云わぬ冷たい骸と化しており・・・
ヨミ自身も、カインの放った一閃の下―――首なしの屍体と成り果ててしまったのです・・・。〕