≪二節;“魔皇” 覇を唱える≫
〔しかし―――たとえそうだとて、侵攻の手は休められるでもなく、
この度の 復讐戦 という口実の下、魔皇・サウロンの下に参じた者達に、
漆黒の国の大王自らが宣言するに―――・・・〕
サ:よいか―――我は宣言する・・・
この世の総てを我が掌に治めるべく、この機をもってガルバディアの総ての国に、戦線を布告するものである!
さあ―――薙ぎ払え! 奪い去れ! 蹂躙しろ!!
この世の・・・あらゆる生きとし生ける者の、
=恐怖=
=哀惜=
=憎しみ=
―――こそが我の糧・・・我の力の源となるのだ!!
ビ:それが大王閣下のお言葉なれば、このビューネイ微力ながら偉業の礎となってみせましょう。
サ:うむ―――ではビューネイ・・・我がココロをよく汲む者よ、
これからの戦略を述べてみるがいい―――・・・
ビ:ははっ―――
では、これより各々方には、各方面に赴いてもらいたい。
まづは―――“東方遠征”、フォルネウスを筆頭に頂き、キュクノスを先陣とせよ。
次に―――“南方遠征”、アラケスの指揮の下、ザルエラを先陣とし、ラージャ・フの国境を脅かすが良い。
残りのベリウスは、コキュートスとフォルネウスの在駐する拠点 グランダーユ を結ぶ、
最重要拠点<ジュデッカ>に逗留し、よろしく連携を取り合ってくれたまえ。
そして―――私ことビューネイは、コキュートスとアラケスの預かる拠点 アークダイン とを結ぶ、
もう一つの最重要拠点<マディアノ>に展開する所存である。
これをもって、我が栄光あるカ・ルマは、愚民どもを足元にひれ伏させる布石とするものである―――!!
〔それこそは・・・ある者にしてみれば頼もしき一言となり、またある者達にとっては、絶望の一端ともなりえた一言であったでしょう・・・。
“大”なり“小”なりとも云える国家は、その君主の意思の如何を問わず、某国に従属させるべし―――
もし、この宣言に異を唱え、剰(あまつさ)え抵抗するようならば、遠慮なく其を蹂躙すべし―――
しかしこれこそは、幾阡・幾萬年とも変わらぬ、黒き国の矜持だったのです・・・。〕