≪六節;東方の戦端≫
〔その一方で―――東方に展開するリリアたちは・・・〕
ギ:奴さんたち、グランダーユまで進出したはいいが、
そこから進んでくる素振りさえも見せないようだな。
ミ:いや・・・あるいはクーナにて駐屯しているギャラハット殿をして、
様子見を決め込んでいるのやも知れん―――
リ:それは大いに考えられることだわ・・・。
―――よし、ここは一つ、相手の出方を見計らって柔軟に対処しましょう。
それに、向こう側も体力が永続的に続かない限り、連続して侵攻を試みたりはしないでしょうから・・・
セ:そうね、それに―――そこには自然と私たちも、兵を休ませることが出来ようというもの。
蓄えられた糧を細く永くつないで、次への戦への体力をつけなければ・・・
ギ:そこへいくと―――奴さんたちの兵糧は無尽蔵だものなぁ〜〜
ミ:するとやはり―――頼みの綱は、ハイネスの兵糧となるわけですが・・・
リ:あ〜ンなしみったれ達が、私達を支援するために、自分達の蔵を素直に開くとは思えないしなぁ〜〜
セ:―――となると・・・やはりここは、中小規模ながらに、屯田を拓くしかなさそうね・・・。
〔一方の東方では、“七魔将”のうち、実に二名までが、
カ・ルマの尖兵となりえているクーナの後押しをすべく、すぐ後方の城塞に控えている―――
との情報を得ていた四人は、それでもまづ元・クーナの将たちを動かせるであろうとの観点から、
前(さき)の侵攻戦よりかは、やや間を置いてなされるだろうとし、
その間に兵達の鋭気を養おうとしたのです。
ですが―――既に存じているように、各国に兵糧を搬出し、
尚、それでも余りあるモノを蓄えていた“列強”が陥落(お)ちてしまったことから、
各将とも兵糧のことを心配せねばならず・・・
この論議も、途中からはそのことに摩り替わってしまっていたのです。
でも、リリアにとっては一抹の不安―――今は他国の将である自分達に、
ハイネスブルグの官僚達は、どこまで支援をしてくれるだろう・・・
また、これ見よがしに、内からなる妨げを行ってこないとも限らない―――と、し、
これからは他処に頼らない、自分達で育てた兵糧で食いつなぐしかない・・・
との見解にいたったのです。〕
To be continued・・・・