≪四節;―――その名は・・・≫
〔こうして―――幾分か平静さを取り戻せたアヱカは、ウェオブリへと戻ったのですが・・・
逆にタケルは―――・・・〕
鵺:―――タケル様・・・
タ:―――鵺か、どうした・・・
鵺:“14年前”・・・その“仇敵”が―――
タ:・・・そうか、判った―――
〔これから・・・タケルも、アヱカの供としてウェオブリへと赴こうとしていたとき。
不意に彼を呼び止める声―――
それこそは『禽』の一羽=鵺=のモノでした。
その彼女が、手短に話した情報が二つ・・・
すると、そのことを聞くなり、何かを悟ったかのような表情となったタケルは、
秘めたある思いを胸に、ウェオブリへと赴いたのでした・・・。
しかし―――それこそは、ある 因果 だったのです。〕