≪七節;タケルの策謀≫
タ:フフッ―――フフフ・・・ワシは、何もフ国内で軍(いくさ)を展開させる・・・とは、一言も云ってはおりませぬ。
婀:ほぉう―――では、そなたの云う、出撃とは・・・
タ:それでは―――まづは 東 ・・・
これは、前(さき)に外交上にて、締結されている事をそのままに引用させていただく事にし、
ハイネスのヴォストークあたりに“鎮守府”を設立させる事が肝要かと・・・
イ:・・・なるほど―――あの地は、ベルルーイや他の三拠点を臨める位置にございますわね。
判りました―――そこは不肖、かの国出身である私に依存させてもらえば、よろしく防ぎきって見せましょう。
タ:ありがとうございます―――・・・
そして 西 なのですが・・・ここはお一つ、婀陀那様のお力を拝借し、
ラージャの出身であるワシとともに、あの国にての展開をしたいように思うのですが・・・
婀:なんと―――妾が・・・これは参りましたな、見込み違いにならなければよいのじゃが・・・
〔タケルが描いた出撃の真の狙い―――
それは、既にフ国内だけにとどまっておらず、
既に他の“列強”も、その視野に入れられていたのです。〕
To be continued・・・・