≪五節;“姉”“妹”再会≫
〔それとはまた別のことで―――・・・
ラージャの霊廟で、“彼女”の遺骸の一部を、持ち帰った者達は・・・〕
シ:よっ―――ご苦労さん。
ビ:盟主様、こちらになります。
シ:ん゛〜〜―――まあ、やっぱりこれだけしか残っちゃいなかったか・・・。
ラ:あの、ガラティア様、その骨は―――
シ:たぶん・・・頚骨の一つだろうね。
サ:それより―――そんなものをナニに使用するために・・・
シ:フフン―――そいつに答えるのは、愚問てヤツだろ。
バ:・・・と、云うことはやはり―――
〔彼女たち四人・・・ラーク(チヒロ)・サグレーラス(カスミ)・バーディー(ノゾミ)・ビューネイたちが持ち帰ったのは、
ジィルガ=式部=シノーラの遺骨の一部でした。
そう、彼女たち三人が最初に帯びていた使命とは、こういうことでした。
―――だとしたなら、そもの目的とは何だったのでしょうか。
今・・・部下からの疑問に答えるように、ジィルガ女史の遺骨の一部を持ち、
何かの 呪(しゅ) を唱えし者は・・・〕
――わが・・・顕現(チカラ)の源である ユニバース よ――
――事象の完成の礎に力を貸すとともに――
――塵となった 霊魂(れい) に 霊肉(にく) を蘇らせ給え――
ラ:あ・・・ああ―――っ、たった一片の骨が・・・
サ:人間の形に・・・修復されていく・・・
バ:(でも・・・それは、すでに白骨化していた私たちにも当てはまること・・・)
〔その・・・強力な力のこもった“言の葉”により、ジィルガ女史の身体は見る見るうちに復元されていきました。
それを見ていたバーディーたち三人は、シホ(ガラティア)某なる人物が行使した術が、
≪屍術≫(ネクロマンシー)ではないか・・・と、疑ったのですが―――〕
シ:ふぅ〜〜ん―――まあ、こんなもんか・・・
ビ:・・・盟主様―――
シ:・・・そうだ、ね―――
ラ:盟主・ガラティア様―――その珠は一体??
サ:ただのクリスタル・・・じゃあない。
バ:内でなにか―――炎が揺らめいている・・・
そう―――云い換えるなら、日中に出でいる・・・
シ:“太陽”か―――まさにその通りだよ。
この宝珠はね、私の実の妹のアーティファクトなのさ。
バ:その宝珠が・・・“太陽”? それに・・・この方があなた様の妹??
いや―――ですが・・・確かこの者は・・・
シ:そうだよ・・・この肉体の持ち主は、今回の依頼でも云っていた通り、ジィルガ=式部=シノーラと云って、
つい最近まで、この国の巫女として生きていたご本人様さ。
ラ:ぇえっ?? でも―――・・・
シ:フフ―――・・・
――さあ・・・“ヴァーミリオン”――
――今より その肉体を御する存在となり――
――この 姉 の前に立たせておくれ――
〔その宝珠の銘―――≪ヴァーミリオン≫・・・
その名の由来は、“太陽の焔”というものであり、
バーディーたちの盟主であるガラティア某の、実の妹のアーティファクトだという・・・
そして、ガラティア某の言の葉により、ジィルガ女史の肉体を御するため、
“魂核”≪ゴースト≫となりえた宝珠は―――・・・〕
ジ:――――・・・・(クワッ!)
=裏面・参阡漆佰伍拾肆式・スターゲイザー=
ラ:え・・・っ、ええ〜〜っ?!! こ―――このチカラ・・・
サ:こ・・・こんな存在が―――腹を割られて殺されていた・・・だ、なんて!!
バ:そんな―――逃げ場が・・・ない。