≪五節;名医の正体≫
リ:な―――何者じゃ!そなたらは・・・
へ:ソシアル機材を―――すぐに患部の撮影に入るのです。
ソ:かしこまりました―――
〔安静が常識的なところへ、騒がしくも入室してきた者達に、太后は何事かと思いもしたのですが、
彼らにはそんな言葉など耳に入るでもなく、すぐさまある処置に必要な機材をそろえだしたのです。
その間に、この者達を招聘したアヱカが入室し―――・・・〕
リ:大傅殿、この者達は一体・・・
ア:―――早速診てくれているようだね・・・。
太后様ご安心を、この者達こそ私が知る上での名医でございます。
この者達に任せておけば、ヒョウ様のご容態もあるいは・・・
〔自分が知る上での事実上の名医―――そうアヱカは口づさみました。
けれども、そのことにはリジュも疑問を抱きました。
ならばどうして、そんなにまで有名であるはずの者達が、今まで自分たちの―――
いや、他のどの列強にも召抱えられることなくきたのか・・・
そこには、そうならなかった理由が介在するのですが―――
それはそれとして、診察は終わり・・・〕
へ:ソシアル―――明かりを・・・
ソ:はい―――
ゥオオオ〜ン―――
リ:ああ―――っ!!?
〔アヱカがこのたび招聘した名医が、人間たちが治める=列強=に、召抱えられなかった大きな理由・・・
それは、明かりを欲した医師が、助手にそれを促せると、
たちまち助手は雄叫びを上げ、国王の患部を撮影したものを投影するのに、必要な光量を作り上げてしまった・・・
それは人間の成せれる業ではなかった―――・・・
いわゆる、この者達は“人外の者”だったのです。
そのことに、驚きのあまり声を上げるリジュ・・・けれども―――〕