≪七節;更なる計略≫
〔その実態に―――当のヴェルノアの公主本人は、驚愕していました・・・
けれども、こうも思っていたのです。
=列強=の中でも、一・二の実力を持つ大国同士が、その繋がりを強くするのは、
カ・ルマにしてみても、全く意にそぐわないこと―――
早いうちに危険な芽―――この二つの大国の仲を割く事とし、
成功すればそれでよし・・・もし失敗をしても、両国間には溝が生じるものだとしたようなのですが・・・〕
婀:・・・なるほどな―――確かにそうだとするならば辻褄が合う・・・
ふざけたことを―――と、する反面、見事と云うほかはないようじゃな。
だが・・・このままで終わるものと思うなよ―――!
タ:フッ・・・その言葉を聞いて安心をいたしました。
やはりあなたはお強い方だ―――
そこで―――です・・・カ・ルマも、ヴェルノアの公主の立場を利用せんとするならば、
こちらも、そのことを利用しない手はない・・・と。
婀:――――!!
それは・・・つまり―――?
タ:あなた様が、この国の官である者と、ご成婚をなさればよろしいこと―――・・・
〔しかし、そのことは同時に、『政略結婚』を意味しており、
当時では、その意味合いを“愛莫きモノ”として捉えられており、
また多くの悲劇・悲恋の因ともなったモノとされていたことなのです。
けれども―――タケルのほうでも、婀陀那の婚約の相手を明言しませんでした・・・
それは、当初では、この国の官吏か、王族の者でもよい―――とはしていたことなのですが・・・
降っていた雨はいつしか止み―――雨上がりの薫りを漂わせていた庭園では、
一対の男女が、仲睦まじげに、ただ・・・見つめ合っていたのでした。〕
To be continued・・・・