≪六節;刺客の真の目的≫

 

 

〔そして―――屍騎士<デス・ナイト>である二人は、任務の続行をし―――・・・〕

 

 

タ:・・・そなたたち、痛みは感じぬのか―――

 

ガ:・・・この期に及んでなにを云う―――

  これしきの痛み、そこにおられる方のそれに比べれば、蚊が刺したほどにも感じぬわ―――!!

 

タ:・・・そうか―――

 

――〜ヒュゥゥン〜――

 

婀:・・・な、あっ?! タケル殿!なにをお考えに―――

  剣を―――刃を出しなされ!!

 

ガ:・・・どうやら覚悟のほうは決まったようだな―――

マ:お命・・・頂戴―――!!

 

 

〔すると、タケルは奇妙なことを聞き始めたのです。

すでに死して、痛みなど感じようはずもないのに・・・その二人に、痛みは感じないのか―――と・・・

それを彼方からは、あたかも戯れの一言であると一笑に賦したのです。

 

ところが、そのことを聞くなり、タケルは・・・緋刀・貮漣の刃を収めてしまったのです。

 

それは―――端から見ると、すでに戦意喪失し、闘いを放棄したかのようにも見えたのですが・・・

 

逆にそのことを見咎めた婀陀那は、溜まらずにタケルの下へと駆け寄ろうとしたのですが、

なぜかタケルは、きてはならない・・・と、云うような意思表示を見せたのです。

 

なぜ―――・・・

 

それは・・・すでに彼には、判ってしまったからなのです。

この二人の・・・真の目的を―――〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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