≪四節;諸侯たちの反応≫
〔しかし―――この・・・女皇の一大事業を見聞した来賓たちは・・・〕
賓:随分と・・・また、奇抜なことを考えられましたな。
賓:ああ―――女皇御ん自らが問題の作成をし、採点をなさるとは・・・
賓:はっ―――、たった一人で、これから何百人もの・・・
いや、それ以上の解答を採点しきれるものと思うか?
賓:〜だよなぁ―――それに、それだけ集まるかどうかも定かじゃないだろうし・・・
〔今回の一大事業を、凡庸なる者達は、女皇陛下たった一人で何が出来るものか―――
ぐらいの解釈でしか捉えていませんでした。
それゆえ、さほど重要性のあるものではないとまでしていたようなのですが・・・
そこへいくと、以前からアヱカのやりように、甚(いた)く関心を抱いていた者達は―――と、云うと・・・〕
リ:はぁ〜〜―――試験・・・かぁ。
憂鬱だわぁ〜〜―――・・・
セ:全くね―――まさか、またお勉強をする羽目になっちゃったとは・・・
ギ:いやはや―――頭の痛いことだ。
ミ:無事、私たちが合格できればよいのですが・・・
イ:何を聞いていたの、あなたたちは―――・・・
人として恥ずべき行為をしていなければ、取るに足らない問題だと、あの方はおっしゃられていたのですよ。
リ:(そ〜ゆ〜意味では、あんたがこん中では一番危なっかしいのよ―――)
セ:(何しろ・・・“肚黒い”―――んですものね・・・)
イ:・・・・何か云いまして。#
リ:いぃえ〜〜―――べぇっつに、なんでも〜〜
セ:さぁ―――帰って勉強、勉強!
カ:(女皇様自らが、官の選定に入られますとは・・・)
ソ:ハミルトン殿―――
カ:ああ・・・これはソン殿―――
あなたは此度の試験、どうされるおつもりですかな。
ソ:無論、受けるつもりです。
ですが・・・周囲(まわ)りの者は、あの方のやりようを軽んじているのではないかと―――
カ:ははは・・・それは、彼の者達があの方がこれまでなしてきたことを知らないからですよ。
コ:―――ですが、我らはあの方の偉業を知っている・・・
ソ:タルタロス殿・・・やはりあなた様も?!
コ:愚問―――、女皇陛下がお造りにならんとしている理想国家、
拙者も共に見とうござる。
〔それがこちらの二組・・・
一組目は、ハイネスブルグ出身のイセリアを筆頭にしていた者達で構成されており、
もう一組は、アヱカがかつて席を同じくしていた、旧フ国のジン・ギ・チの三州の公―――
この二組の集団は、他ならばいざ知らず、このたび女皇に登極された方の人となりを知っていたがために、
女皇が掲げていた理想も矜持も、すでに判りえていたということなのでした。〕