≪二節;姉からのお願い≫

 

 

〔そして―――自室にて控えているジィルガの下(もと)に、

この度の発言にかかわると思われる処分を、言い渡す役割の者が訪れ・・・〕

 

 

シ:―――ちょいと失礼するよ・・・

ジ:・・・お姉さま―――

 

シ:あんたねぇ〜〜ちょいと不用意な発言は控えないと―――

ジ:だってさぁ〜・・・ムカついたんだもん―――

 

シ:だからと云ってさぁ・・・そんなことでね一々カッカきてちゃダメだろうによ・・・。

ジ:・・・すみません―――反省はしています・・・。

 

シ:〜まあ・・・それはそれとしといて―――

  お前にちょいと,やってもらいたいことがあるんだけどねぇ。

ジ:―――イヤです。(しれ)

 

シ:あ゛〜〜・・・私ゃまだ、なぁ〜んも云ってないんだけど?

ジ:お話しの展開からしていっても、大体のことは予測できます。

  コンゴウを襲え―――って云うんでしょ。

 

シ:・・・ま、まあ〜そうなんだけれどもね?

 

 

〔自分の不用意な発言に対しての処分―――

いや、それも単なる体裁で、その人物がジィルガの部屋を訪れたのは、

あることをやってもらうためのお願いに来ていたのでした。

 

しかもその人物こそ、このお話しのフィクサー的存在として、毎回要所要所に顔を出すようになった人物・・・

このジィルガや、女禍様の実の姉であるとさえ云われている・・・今はシホと名乗っている、

ガラティア=ヤドランカ=イグレイシャス その人なのでした。

 

しかし―――そんな人からのお願いであったとしても、一体ナニをお願いされるのか判っていたジィルガは、

最初は宜(むべ)にも断ってきたのです。

 

けれども―――・・・〕

 

 

シ:確かに・・・表面上はそういうことになってしまうことになろうかと思う―――

  でも、こちらの真の狙いは・・・

 

ジ:・・・あの子達のことですか―――

  だからこそ、気が引けるんですのよねぇ〜〜・・・

 

 

〔そう―――ラージャの残党が潜伏している場所を襲うというのは、

彼女たちの間では表面上だけのことであり、シホにはまた別の目的があったというのです。

けれども、ジィルガもそのことをよく心得ていただけに、

最初は何も聞かずのうちに、断っていたのです。

 

しかし―――現在では、自分しかこの計略が行えないことを知っていたからなのか・・・

結局は、渋々ながらも引き受けてしまうのでした。

 

 

―――それはそれとして・・・

シャクラディアの女皇の部屋に、二人の将が呼び出され・・・〕

 

 

将:・・・お呼びでございましょうか―――

将:女皇陛下―――・・・

 

ア:よくきてくれたね・・・左・右両将軍。

 

 

〔その場に呼ばれたのは、他でもない―――

パライソ・左将軍・キリエ―――と、同じく、パライソ・右将軍・サヤの両名でした。

 

けれども・・・彼女たちは、いわゆる人間ではない―――

それゆえに、未だ正式には、将軍職に就いていることを皆の前では公表されてはいないのでした。

 

それにしても―――・・・女皇・アヱカは、そんな彼女たち二人を呼んで、

何をしようとしていたのでしょうか・・・〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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