≪二節;再会≫
〔しかし、彼女に付きまとった奇妙且つ不可解な出来事の数々は、それだけでは収まりきれませんでした。
数日後―――ブリジットは、不可解な現象のあった現場・・・
自分の別荘代わりのお城のあるあの街に、たった一人で来ていました。
普段は何一つ代わり映えしないこの街も、不可解な現象の起こった“特異点”として、
あの謎を解き明かすべく、ここに来ていたというのです――――が・・・〕
ブ:(特に、変わったことはなし―――か・・・)
当たり前だな、ここは何の変哲もない、ただの田舎町だ―――・・・
(・・・城・・・)行ってみるか―――・・・
〔そう、総ての謎を解き明かすには、遡ってみればそこにあった・・・
あの不可解な一連の現象を、因(もと)を手繰り寄せれば、
“一人の謎の女性客”が買い取りたいといっていた自分の“城”・・・だったのですから。
そこで―――お城に赴いてみれば・・・〕
守:――――ああ、これはお嬢様、ちょうどいいところに・・・。
ブ:(ぅん?)―――どうした。
守:いえ、実は―――・・・
ブ:(!!)・・・来ている―――のだな、城の購入希望者が。
守:はい―――その通りなのですが・・お嬢様がどうしてそれを・・・?
ブ:―――そうか、判った・・・。
〔偶然か否か、今、自分が一番知りたい“謎の女性客”が、この城を買い取るためにここに訪れているのを知った・・・
この好機を逃しては―――と、思ったブリジットは、奥に秘めたる感情を押し殺しながら、
件の“顧客”と会う決意を固めたのです。〕