≪三節;少女=不敵≫
〔すると―――空港を数km離れたところで・・・〕
セ:むっ―――! お嬢様・・・後方に我々の車を尾けている車がおりますが・・・
ブ:(ゴク・・)――――何台いる・・・
セ:ざっと・・・四・五台はおります・・・。
ブ:そうか―――判った・・・。
(ここは―――肚を決めねばならんか・・・)
☆〜パリッ〜☆
ブ:(ぅん?)・・・申し訳ないな、こんな騒動に巻き込んでしまって―――
ラ:いえ、一向に構いませんよ。(ウフフ)
それにしても、このような状況に追い込まれたとしても、諦めるということをしないなんて・・・
ブ:(フ――・・)私は―――どちらかというと諦めの悪い性質(たち)なのでね・・・
せいぜいヤツらにたてついて―――
ラ:そんな覚悟ではダメですよ、云ったでしょう? 今、あなたに死なれてはこちらが困る・・・・と。
〔彼女たちの乗る車を、尾行(つけ)ている数台がいる・・・
それは、テロ組織の『監視役』より連絡を受けた別働隊である事は分かっているのですが、
ここに来てさすがのブリジットも肚を括ったのか、その最期には一人でも多くを道連れにすべく―――の、
徹底抗戦の構えを見せたのです。
すると、一緒に乗り合わせていたラゼッタからは、一瞬賞賛とも取れる言葉がありはしたのですが・・・〕
――すると その時――
パンパン パパン パパパ――――・・・
ドゥン〜☆ ドゥン〜☆
セ:う・・・おっ―――! こ・・・こんなところで発砲しおるとは・・・
ブ:セバスチャン―――めイッパイ飛ばして屋敷に急行しろ!!
〔不意に・・・いや、当初計画されていた如くに、都心を離れた辺りから後方より銃撃の音が・・・
そのことに急いで自分の邸宅に戻るよう指示を出すブリジット―――
ですが―――しかし・・・〕
ラ:―――いえ、このまま直進したあと、左の路地へ・・・
セ:え? い・・・いや、しかし―――それではお屋敷とは逆の方向に・・・
ラ:いえ、これでいいのよ―――私の指示に従って・・・
これ以上、あなたたちばかりではなく、住民の方々に、ご迷惑を被る様なことがあっては、
断じてそれは許されぬ―――!!
ブ:(こ・・・これは?! これが―――あの少女なのか?!!)
〔その言動―――及び表情ともに、あどけない“一少女”のモノではないと感じたとき―――
そこにいた者達は、その少女に隠された能力・・・イヤ、本来の姿を垣間見ることとなったのです。〕