≪四節;種族、最強ノ戦士 光臨ス・・・≫
〔それにしても、今、ラゼッタが向かうように指示を出した道程とは・・・
それはブリジットの邸宅とは別方向―――しかも、次第に車の往来は少なくなっていき、山間部へと入っていくモノでした。
ですが、それこそはこのテロ組織の望むべきところ―――・・・
それもそのはず、誰彼知られず、自分たちを排斥してきた家系の者を葬り去れるというのだから。
でも―――・・・だとしたら、なぜラゼッタは、自分たちが追い込まれるようなこの道を選んだのか・・・
それこそは―――・・・〕
ブ:(・・・っく、まづい―――このままでは追い込まれて袋のネズミ・・・)
パリィン〜〜―――☆
セ:ぅわうっ―――!! こ・・・この道で本当に良かったのでしようか??
ラ:(ふぅ・・・)全く―――騒がしい連中だコト。
ブ:(・・・って、)それはあなたがこちらに―――と、言い出したことでしょう??!
ラ:ほらほら・・・そんなに頭を出していましたら、頭を打ち抜かれますよ・・・。
〜チュイィン――――・・・
ブ:うぅッ・・・
ラ:>ピ・・・ウィィ〜グ ポン ポン ポポン―――・・・<
―――この辺りで良さそうね、
ブ:(!!)な―――なんだ・・・それは・・・ブレスレット?! イヤ・・・それによく似た携帯式の端末??!
ラ:―――では・・・始めるとしますか・・・(ニィ)
〔ブリジットは見た―――ラゼッタの腕飾りから、数々の情報が集約されたコンソールパネルが、
それも半透明のままで浮かび上がってきているのを・・・
しかし、その技術は、当時のこの地球上の最先端の科学を要していたあの 米 でさえ開発されていないものであり・・・
では、だとすると、それをすでに常備しているラゼッタとは一体―――・・・
すると―――“開始”の合図とともに破れたリアガラスから、勢いよく外に飛び出したラゼッタが―――・・・〕
ブ:ああっ―――・・・ら、ラゼッタ!!
〔しかし―――このとき・・・車内に取り残された当主と執事は見てしまったのです・・・
自らの意思で後部座席より飛び出していった少女が・・・
次第に“雷光”を纏わり付かせながら、ある者・・・
≪本篇≫では、史上最強の戦士として知られる者の姿に可変していく様を!!〕
ザ・・・
ブ:な―――なんだ・・・あれは・・・
ま、まるで、ジャパニメーションに出てくるモビルスーツやバトルスーツの類の・・・モノ―――
ラ:フフフ・・・お互い―――この姿では初めてね・・・。
では、改めて名乗ろう――――私は・・・ハイランダー<竜眷属>第一階位、ディバインドラゴンの、 スターシア=ラゼッタ=アトーカシャ である!!
〔その場にいた全員は、ただ驚くしかありませんでした―――・・・
確かに、車の後部座席より飛び出したのは“少女”・・・でも、その少女が次第に―――モノの数秒もかからぬうちに大人の身体へと変化していき、
そして、あのハイランダー特有のプロテクター類を次々と装着し、そこに聳えていたのですから。
それを見るなり、ブリジットはあることを感じたのです・・・
そう、彼女の―――このプロテクター類は、地球上の技術などではない・・・と―――
ですが、それとはまた別に、この戦士の口からは・・・〕
ラ:フ・・・とは言っても、我が眼前に立ちはだかる障害など、その記憶より失せてなくなる―――
それはなぜか・・・? その理由はいたって簡単、キサマラの運命など、今ここで潰えてしまうからだ・・・。
テ:〜るせぇ! 騙るな、このコスプレ野郎が!!
その恥ずかしい格好のままで逝っちまいな―――!!
ラ:フン―――何の事を言っているのか・・・理解しがたいが・・・
そうやって、この先短い余生を無駄に過ごすがいい・・・来たれ―――!我が『光輝の神槍』・・・
グリマーロンギヌス
=スプートニク=
〔その時初めて―――自分たちの常識が間違いだったと気が付きました・・・
永い間、真相を知り続けていた者達から、二セの情報を植えつけられ、
その者達から与えられた情報こそが『真実』である―――そう思わされていた“存在”が、
今、自分たちとそう変わらない姿・・・しかも、自分たちより数倍高度な技術を兼ね備えている・・・。
そのことを識り、或る一連の事実にも気付き始めたブリジット・・・
あのとき―――なぜこの者達が、アレ以上自分たちの事を知られるのを極端に嫌ったのか・・・・
それは、自分が『何も知らない』者だったから―――・・・
では、これを機会に、その事を識ってしまったなら・・・・??
それこそは―――“帰り”のない『片道切符』だったのです。〕