≪二節;女禍からの“誘(いざな)い”―――きっかけ≫
ブ:―――もしかすると、あなた方が乗ってきた艦の乗組員たちが・・・この地上にやってくる・・・と、でも?
ラ:あら―――よく判りましたね。
とは云っても、アレだけヒントを与えたんですもの。
ブ:は・は―――・・・それに・・・と、云う事は、ここはもうすぐ宇宙人どものたまり場となるわけだ・・・。
ラ:―――あら・・・宇宙人なんて結構昔から居着いている事じゃないですか。
ブ:は・・・あ゛―――?! なんですと??
ラ:だからあ〜〜―――どうやら私たちが来る以前にも、宙外(そと)からの飛来はあった・・・って云う事なんです。
それは現在でもところどころで見かけはすることですけど・・・
そういう人たちの末裔は、この惑星になじんでいるようですしねぇ。
ブ:はは・・・ははは―――そうなん・・・です?
女:うぅ〜〜ん・・・まあ一つ云えることは、この惑星の史実でも見られるような顕著な古代文明などは、
彼らや彼らの子孫がもたらした事―――と、そう位置づけるのが妥当だと思う。
私も、そのうち彼らのなした事業の数々を見に行きたいと思っているんだよ。
〔実を云うと―――ブリジットが冗談交じりに云っていた事の数々が、核心を突いていることである・・・
と、女禍とラゼッタの両者からの口添えもあり、そこでようやく理解に至ったのです。
しかも―――自分たち人類が、独自の見解で展開させたと思われていた“古代文明”の数々が、
女禍たちと同じような“宙外からの飛来者”たちの手によってなされていた事に、
驚きの色は隠せなかったのです。
それはそれとして―――・・・〕
女:さて・・・と―――あっ、そうだ・・・
今なら本艦とも繋がっている事だし、君でさえ良かったら、見てみるかい・・・。
ブ:・・・はあ―――なにを・・・でしょう。
女:ウフフ・・・この私が――― 一瞬にして心を奪われた・・・
蒼く美しき天体
・・・を、だよ。
〔ふとした思い付き―――そうと取れなくもありませんでした・・・
唯・・・一つ云えたことは。
これから自分たちが根付こうとしている惑星―――・・・
今まで息付いてきた惑星―――・・・
『地球』が、どれほど美しい存在であるのか、知っていて欲しかった・・・
そうに違いはなかったのです。
けれども―――ブリジットもこの 地球 の外観がどのようなものであるのかは、
知っている“つもり”でした・・・。
それは―――数々のメディア・・・TVのニュースやドキュメンタリー番組・・・
果ては、映画などで幾度となく画面上に映し出されているのを見ていたから・・・
けれど―――それは“つもり”ではあったとしても、結局実際には眼にしたことはありませんでした・・・
だから―――・・・それから そのもの を、目の当たりにすることにより、
ブリジットの価値観が一変してしまったのは、否めない事でもあったのです。〕