≪三節;焦燥≫
〔その一方で―――例の一報を、長姉より受けた次姉は・・・〕
ガ:―――と、云う事だよ。
ジ:――――・・・。
ガ:ちょいと!聞いてんの?!!
ジ:え? ああ・・・はい―――・・・
ガ:(ん〜とにもぉ〜〜・・・)
ちゃんとしなよ? ただでさえ私の前からバックレやがったんだから―――(くどくど・・)
ジ:(なんてこと・・・よりによってあの女に目をつけられるなんて―――
今のあの子のレベルでは、負けないまでも勝ちを拾うことも難しい・・・
しかも、ここでの準備も軌道に乗り始めた今、あの子の最大の関心・興味は『地球人』にある・・・
その彼らをかばいつつ―――と、あっては、難度を自ら引き上げているようなものだわ・・・
・・・ならば、やはりここは一つ、私があの子の支えになってあげないと―――)
ガ:―――ちょっと、コラ!聞いとんのか、お前は!!
ジ:・・・万事、委細承知承りました。
かかる上は私の全力を持って、障害の排除を行いたいと思います―――では・・・
――ぷ っつ ん――
ガ:あああっ・・・・っって―――おい・・・
はぁあ〜〜あ―――ちゃんと話しは最後まで聞いて切断して欲しいもんダヨネ〜〜
あいつらを相手にすんのに、“限定解除”しないままでヤリ合おうとしてんのかい、あいつは・・・
―――まあ、しゃあねぇか・・・ここは一つ、文章で指示し直しておこう・・・。
〔彼女たち――ガラティアにジィルガの二人が何のことについて話し合っていたのか・・・
それは、紛れもなく―――≪ブラック・ウィドウ≫のこと・・・
連中の噂については、ジィルガも知るところとなっており、
そのためかジィルガは、姉の持ちかけてきた話も、話半分まででしか聞いておらず、
後の半分をどうやってその厄介者たちを払うか―――に充てていたのですが・・・
そこを、その当時まだ≪プロフェッサー≫〔すべてを探求し、識り、教え賜う者の意〕
だった“大きい姉”から、注意を受けたのです。
しかし―――話半分しか聞いていなかったジィルガは、このときに同時に聞いておかなければならなかったある許可・・・
『アーティファクトの使用における能力の限定解除』
その指令を受ける前に、交信を遮断されたため、多少時間がかかることとは言え、
彼女たちの中でも“大きい姉”は、文章にて指示をし直したのでした。〕