≪三節;相手の実力≫
カ:フッ―――ナニをバカげた事を!! それに、強がりを云うもんじゃない。
大体お前自体丸腰のクセに、武装している私達を制圧など出来るものか!!
しかも・・・なんだと? “賓客に出す茶”??
それはイギリス流のジョークなのかな・・・ミス―――
ラ:・・・ラゼッタ―――でかまわない。
カ:それはどうも・・・自己紹介までしてもらえるとはね。
ラ:ナニ、かまわんさ―――ミス・カレン・・・
いや・・・ここは一つその筋の者らしく、こう呼んだほうがよろしいかな・・・
“コードネーム・ニルヴァーナ”・・・。
カ:ナニ―――? ナゼ・・・私の名前とコードネームを・・・
ラ:フフ・・・“炎妖”とは、また気の利いた名前―――だな。
それよりも・・・いいのか―――ニルヴァーナ・・・
先に邸内に侵入した者達―――もうそろそろ引き上げさせないと、あいつの玩具の対象となってしまうぞ・・・
カ:なんだと―――? だがしかし、もう既にあの城の警備システムは沈黙させ・・・
ラ:―――警備システムならここにいる、この私がな。
それに、気付かないのか、ならばどうして、この私が―――こんなところにまでしゃしゃり出てきているのか・・・を。
〔銃を突きつけられているにも拘らず、目の前にいる者は眉一つ動かさずにいました。
それに、何よりカレンが驚いた事は、祖国がなくなる前までの、その組織での自分の通り名・・・
暗号名<コードネーム>―――“炎妖”を示す ニルヴァーナ ・・・
その懐かしの名前を、知りもしない相手の口から聞かされた事に、カレンは動揺したのです。
でも、ラゼッタからは、もう一つのあること―――
そう、この邸内には、既に何者かが待ち受けていることを、暗に仄めかせたのです。〕