≪三節;仲良し同志≫
〔一方その頃―――トロイメア城では・・・〕
ラ:―――ちょっとマグラ、もう時間よ・・・そろそろ起きて。
マ:ん゛〜〜―――まだ陽が高いじゃないかよう・・・もうちょっと待って・・・
ラ:――――・・・・。
――ガパッ☆――
――〜ギンギン☆ ギラギラ☆〜――
マ:ふぎゃああ〜〜っ?! ま―――まぶしいぢゃないか!!
ボクのデリケートな肌が日に焼けちゃったらど〜すんだヨ゛っ!!
ラ:なに云ってんのよっ―――皆さん、昼間は額に汗水流して働いてる〜って云うのに。
あんたは自分の寝床(棺桶)で、惰眠貪ってるんだもの。
マ:・・・しょおがないじゃんか―――元々そういう生活サイクルなんだもん・・・
それに、僕達の種族は、日光に当たると全能力が低下するからね、
かえって足手まといになるようなことはしたくないだけさ。
ラ:ま゛ぁっ―――そ〜ゆうのをね、世間では『屁理屈』って云うのよ。
マ:〜〜んだよ―――るっさいなぁ・・・ブス。
ラ:な゛っ―――ちょっと、マグラ・・・今あなたなんて云ったのよ?!!
マ:・・・だってぇ、そうだろう―――
こっちは、夜のとき休むまもなく見張り番をしてるって云うのに、
それを何もしない連中の様に云われるのは、実に心外だよ―――
ラ:あ〜〜ら、そう・・・・
でも、あんた―――今、云うに事欠いて・・・私のこと、ブスって云ったの?!#
マ:――――ブスブスブスブスブスブスブスブス
ラ:むっきぃぃい〜〜―――っ!! ムぅあグラっ!! あんたってやつはぁあ〜〜―――!!
〔また、いつもの喧騒―――日の暮れかけたときからが、マグラお目覚めの時間のようですが、
どうやら今日は、定刻よりも数分遅れているようです。
だからラゼッタは、親切に(?)マグラの棺桶の蓋を開け、陽の光を一杯に浴びせてあげたのです。
すると・・・―――と、云うか、やはりマグラは、この不当な措置に対して怒りを露わにし、
ラゼッタに対して、まさに不当な言葉を連発・・・
けれど、実はこの部屋、彼ら二人だけではなくて―――〕
ブ:うるさいっ―――! 喧嘩をするなら外へ出てやりなさいっ!!
ラ:だぁってぇ〜〜ブリジットぉ・・・・こいつったら私のことを〜〜―――(さめざめ)
ブ:マグラ―――今のは君が悪いぞ。
マ:あっ―――ブリジットを味方に付けやがって・・・
けどさぁ、こいつだって悪いんだぞぅ、ボクが折角いい夢見てたのに・・・
無理やり起こしたりなんかするから―――・・・
ブ:ほお〜〜―――夢・・・一体どんな夢だったのか、私に教えてもらえないものかな。
マ:(チラ)・・・ブリジットと―――大人のお付き合い。(ぽ♡)
ブ:・・・・・。(呆っ)
ラ:・・・・・。(気)
〔この部屋に最初からいて、静かに執務を行っていた者・・・
<シャンバラ商会>の代表理事であるブリジットは、その煩わしさに声を荒げたものですが、
さすがに女の子の姿をしている者に、不当な言葉の連発は、よろしくないと注意をしたりもしたのです。
―――ところで・・・そのそもの発端ともなった、マグラの悪口の理由を訊いてみると、
なんというか・・・呆っ気に取られて物も云えない二人・・・
しかし――――?〕
ブ:(なんつ〜〜―――ませたるガキが・・・)
ラ:(それにしても・・・“大人のお付き合い”―――って・・・)
嗤っちゃうわよねぇ。
―――で、その夢に私は・・・
マ:と〜ぜん、出てるわきゃねぇだろ。
自意識過剰なんだよ―――ブス。
ラ:・・・あら、そう―――
・・・ねえ、マグラ―――
――アンタ イッペン 死ンデミル?――
マ:・・・ボク、“リアルアンデッド”なんだけど―――
ひょっとしてラゼッタ、の〜ミソ足りん?
ラ:〜〜コンチキショ―――!! アンタみたいなおっぺけペー、女禍さんに云いつけてやるんだかや!!(あ゛うあ゛う)
ブ:(泣いてるそばから怒るなよ―――にしても、“おっぺけペー”って・・・)
マ:今なら“ちっちきちー”のほうが流行ってるぞ―――
ラ:ぶわわああ〜〜ん゛!!
〔なんとも・・・平和的な、ほのぼのとしてそれでいて微笑ましい一コマが、そこにはあったのでした。〕