≪四節;契約の名の下に≫
〔そして―――“創造”を司る者の手によって、想像を遙かに絶する出来事が・・・
カレンたちの目の前で繰り広げられたのです―――〕
ガ:いいかい―――それでは私の云っていることをよくお聞き・・・
―――汝は、自らの仲間の身を、その身を盾にして護った・・・
それは、汝自身のことをよく見せようだとか、見られようとして・・・とかではなく、
そこには汝自身の貫かんとする 正義 か介在したからである・・・。
――ゆえに――
―――わが肉体の一部をもって、汝のその行為に贖おう・・・
汝の盟友であり―――わが血に連なる者を、護り給うたがゆえに・・・
〔その事象が目の前で展開されるに当たり、それを目にしていたかレンは息を呑みました・・・
自らの身を盾とし、血に連なる者を護ったために失った光―――それを・・・
そのお礼として、“等価交換”とも云うべく、ガラティアは・・・
自らの左目を抉り出し、天に掲げると同時に―――ぽっかりと穴の開いたブリジットの眼窩に、
また以前と同じの如く、エメラルド・グリーンをしたブリジット自身の目が、治まっていたのです。〕