≪四節;飽くなき闘争≫
〔当初は―――自分たちがその存在同士を賭けて争い合うことはないものだと思っていました。
けれども―――現実としての現在、その二人は互いを正面に捉え、これからいつ始まってもおかしくはない闘争に備えていたのです。
舞台は・・・ブラックウィドウ旗艦―――リヴァイアサン・・・
それにこの二人の周囲(まわ)りには、同士や仲間と云った者達は存在していなかった―――・・・
これから始まるのは“神々の闘争”―――それ故に、邪魔立てする者はこの闘争のフィールドに立つことを許されていない・・・
だからこそ―――の、直接対決・・・
しかも、二人はすでに臨戦態勢に入っていました―――
ヱニグマは、自分の周囲(まわ)りに特殊なフィールドを展開し、いつでも彼女自身が最も得意とする術を展開させる機会を窺っていました。
対して女禍は、すでにリヴァイアサンに入る前からエクスキューショナーモードに移行し、“法の裁き”による 執行 の準備を終えていました・・・
そして―――・・・
そして―――闘争は紡がれました。
何の合図も―――前触れもなく・・・二人同時に・・・
ヱニグマは、自身が最も得意とする術式 インファナルアフェア を展開させ、
女禍もエクスキューショナーモードによる AN(アンチ・ネガティブ)フィールド を展開させた・・・
そう―――二人とも、自らが得意とする闘争の場<ファイティングフィールド>に、相手を引き込もうとしていたのです。
なぜならば―――
それだけ自分に有意な闘争の展開に持って行けるから・・・
それだけ早く決着がつき、犠牲も少なくなるから―――・・・
そう・・・この闘争は、何も女禍とヱニグマの二人だけではなく、地上においてもウィドウとフロンティアの闘争が・・・
これから・・・いつ果てるともなく続く―――無益なる争い・・・
その最初が、これから始まるのです。〕