≪三節;羊の皮を被る者≫
〔それは―――未だ彼女が留まっているキャンプ地にて―――・・・〕
見:(むっ―――?!)あ・・・あれは!!
た―――大変だ〜〜―――!! ま、また・・・アメリカの野郎が―――
モ:なんだと―――? それで・・・規模は―――
見:ああ・・・それが五・六人で、一人毛色の違うヤツが―――
モ:なに?五・六人だと?それに・・・“毛色の違う”??
(ふぅ〜む・・・)とにかくそちらに行ってみよう―――
〔突如として、またも自分たちの前に姿を現した、米軍の特殊部隊―――
そのことに、自分たちの組織の徹底なる壊滅を目標としていると思った、ゲリラ組織の長・モハメド・・・
けれど、その規模と、明らかに場違いな者がいるとの報告を受け、またどんな状況なのかを把握するために、
彼らが現れたとする地点まで行ってみれば―――・・・〕
モ:(ふぅ〜む・・・目立った武器を携帯していない・・・と、いうことは争う意思がないのか―――)
――――何の用だ・・・
バ:・・・今、我々は、あなた方と争うためにここに来たのではない。
それを証拠に、皆丸腰だ。
モ:・・・だが―――少しばかりの装備はあるようだな・・・
バ:ああ―――拳銃の事か。
まあ・・・これも、最低限の身の護衛をするためでもある。
もし目障りであれば、外させるが―――?
モ:・・・まあ、いいだろう―――それで?
バ:(フ・・・)実は―――あなた方のいる、あの女性と話しがしたいのです。
〔その男を取り巻く周囲りの隊士は、争う意思を見せないためか、目立った武装をしていませんでした。
(でも、拳銃を携帯していたのは、最小限の身を護るための措置)
そのことに、妙な気分に駆られながらも、徐々に本題へと入っていくことに・・・
そう―――それは、奇妙な因果で、自分たちの処に居ついている女性・・・女禍と、
対話がしたい―――との依頼だったのです。〕