<八章;嵐去りて―――・・・>
≪一節;ひと暴れ≫
〔その場にいた者の中には、傷を負っていないものなど一人としておりませんでした・・・。
なぜならば―――〕
ガ:まぁ〜〜ったく――― 一度(ひとたび)ぶちキレたら、疲労が限界値にくるまで収まりやしないからねぇ〜。
ジ:・・・そう仕向けたのはお姉様じゃあないですか―――(ぷぅ)
ガ:はあ――?なに云ってんだい、勘違いしてもらいたくないもんだよネぇ〜。
大体お前が余計なことをするからじゃあないか―――
ジ:うぐ―――・・・
マ:〜〜――に、しても・・・暴れたもんだよなァ・・・。
ラ:でも―――不思議です、こんなにも無邪気な寝顔をしている方が・・・
女:ZZzz〜(くか〜〜―――゜)
ガ:ま゛ッ―――なんだろね、このアホ面は・・・
ジ:ああん〜♡ でも、いいぢゃないですかぁ―――とっても♡♡
えいっ―――♡(ぷにぷに)
女:う゛―――・・・うぅ゛〜ん・・・(むにゃむにゃ)
マ:(せ―――先生にこんな一面があったなんて・・・)
ガ:どアホウか!お前は!!
スパコォ〜〜―――ン☆
ジ:あ、イタ――― な・・・なにをするんですか、大お姉様!
ガ:寝た子を起こすようなマネをするんじゃあないよ!!
寝覚めがサイアクで、もうひと暴れかまされたら・・・あんたんとこのソレイユでも、無事じゃあすまないよ?!!
ジ:(ちぇ・・・)・・・・反省してます―――
〔そう―――なぜならば、本気で心配していたのに、その人・・・真ん中の姉からはからかわれたも同然だったから―――
だから、前後不覚になり、そこにいた者達をも巻き添えを喰らうという象(かたち)になってしまい、
この大暴れをかました人が疲れて寝付くまで・・・つまり、気の済むまで放置しておいたという事なのです。
ところが―――自分が愛する妹の唇を奪えなかったけれども、なんとも無防備な寝顔を垣間見、
柔らかいほっぺをつつけたジィルガにとってはそれでも大満足のようで―――
でも、そこをまたも不適切なことを・・・と、思っていたガラティアからは、教育的指導を受けるのでした。〕