≪四節;二つの最強剣≫
〔それから間もなくして―――自分が救ったあの少年、アベルはどうしているものか・・・と、云う事で、
彼のいる医務室へと向かった女禍がいたのです。
そのあと、そこに残った二人の姉は―――・・・〕
ジ:(ふぅ〜・・・)ありがとうございます―――お姉様・・・。
ガ:全く―――あんたが付いておきながら、なんだいあのザマは。
ジ:・・・申し訳ありません―――
ガ:・・・ッたくぅ―――・・・
云いたいことは山ほどあるけど、お守り役自分から買って出たんだから―――
最後まで面倒見にゃあイカンよ?!!
ジ:・・・耳がイタイことデス―――
ガ:―――と、まあ・・・小言はこのくらいにしといて・・・
お前―――“あれ”はどの程度完成させたんだい。
ジ:――――・・・一応、理論的には確立出来たのですが・・・
ガ:未だ―――実践にはいたらず・・・か。
まぁ〜〜―――こういうのも、焦って創ってしまうとロクなもんしか出来やしないしねぇ〜〜。
じっくりと腰を据えていかにゃいかん―――ちゅうことだぁね。
ジ:はい―――・・・。
ところで、そういうお姉様のは?
ガ:私のは―――あとは必要な材料取り揃えさえすれば・・・ってとこかね。
ジ:“それ”は―――??
ガ:『ミスリル』『アダマンチウム』『オリハルコン』・・・その他諸々の企業秘密を混ぜ合わせた<ジルコニア>・・・。
けど―――あと一つ、『ヒヒイロカネ』が見つからないばかりに、こんなところまで足を運ばせたンだけど・・・
徒労に終わらなければいいんだけどねぇ〜〜―――
〔これまでの事の成り行きの経過と反省をそこでしておき、
どうして自分たちがこの宙域で合流したのか―――の、真の目的がそこで明らかとなったのです。
それは―――自分たちの力の源とほぼ同等の出力を持ち、直接的にある物質を介して斷を下せられる代物・・・
そう―――本篇では、幾度となく語られ、また直接対峙すらした二本の<裁きの刃>・・・
斬穫剣;グラム
緋刀;貮蓮
なにを隠そう、今の二人の会話こそが後世にて、『二大神聖大剣』と称賛された二本の誕生秘話だったのです。〕