≪四節;生き残り≫

 

 

〔それからしばらくして・・・僅かながらに残っている同志・親族たちを探すため、探索を開始してみた処・・・〕

 

・・・―――サ>>

 

マ:ユミさん・・・

ユ:ナオミ―――

ナ:オート・ロード開始・・・行動の予測状況―――先ほどの音の中心は、この先3kmの熱源反応のある場所に移動中。

 

ユ:おそらく・・・その場所には、今の音の正体の仲間がいるのでしょうね。

マ:つぅ〜ことは・・・あたし達の仲間かな?

 

ユ:早合点はしないことよ、その正体が私達の仲間かどう―――・・・

キ:―――感知。

  今の音の正体は、高さ6尺重さ20貫―――二足歩行をする移動体のようね。

シ:さすがは―――・・・

レ:ナオミに実装されている「ノヴァ・ハーツ」よりも的確で優れていますね。

 

ナ:わ―――私だって、その気になりゃ・・・

ユ:そこでヘンな対抗意識を燃やさないの。

  それよりもマキ・・・今からすぐに、私と共に追うわよ―――その移動体。

マ:アイアイさ〜☆

 

 

〔ふと・・・何者かがさざめかせた物音に、すぐにその場でナオミの実装しているプログラムで解析をして見たところ、

その物音の正体は、ほんの少し先に熱源反応がある場所に向って移動していたのです。

 

そのことに、仲間内からは「生き残り」の希望の声があったのですが、早合点をして間違いだった時には落胆も大きいモノだ・・・と、諌める声もあったのです。

 

するとその時、実はここにもう一つの解析ができるシステムが存在していたのです。

そう・・・キリエが持つグノーシス「ブリージング・ジェイル」・・・

この宝珠が、キリエが装備するインターフェイスに直結することにより、ナオミが持つ「ノヴァ・ハーツ」よりも精度の高い解析をして見せたのです。

 

そこで出たのが―――「高さ6尺重さ20貫」・・・現実の容量に直すと約181cm約65kg・・・

しかも実体は二足歩行をする移動体であるとも云う・・・

 

つまりこれは何を意味するものなのか―――いくら鈍い者でも人間ではあるまいか・・・と、思いたくもなったのです。

 

それよりも、想像だけで悶々とするよりは、直接目に収めてはっきりとした答えが欲しいとしたユミエは、

自分と同じく移動に優れているマキと共にその正体を探ろうとしたのです。

 

そして、物音の正体を捕捉したユミエとマキは―――・・・〕

 

 

マ:どっっせ〜〜いっ! つぅ〜かまえた!!

ユ:―――ああっ!? あなたは・・・!

 

誰:ういぃ〜・・・いてて・・・何もんじゃい! この不届き者が―――

 

ユ:ススム大臣様―――?!

マ:え? おっちゃん??

 

ス:ん〜〜??

  ―――おお・・・おお!! お前達いつここへ?

 

ユ:たった今・・・ルリ姫様以下五名と一機―――帰還をいたしました・・・!

ス:そうか・・・だが、野獣どもの手にかかって、国王様も王妃様も―――

 

ユ:判っておられております・・・その一部始終、嘗胆の想いで見ておられました・・・。

ス:そうか―――そうか―――いや、それにしても・・・一体どんな国から協力を得られたのだ。

 

ユ:結論を急がれるよりも、一度皆を集めたほうがよろしいかと思います。

  マキ―――・・・

マ:まかしときんしゃい〜☆

 

 

〔突如、上空より襲いかかられたために、無防備にもマキのお尻の下敷きになってしまった初老の男性・・・

しかしよく見れば、この男性こそがルリ達を救国の使いとしてガルバディアまで派遣をさせた、この国・・・マグレヴの大臣なのでした。

 

それに・・・ススムと呼ばれた大臣も、最早絶望的と思われていた救国の使いが、数人とは云え・・・生きて帰って来られたことに驚きの色は隠せず、思わずも結論を急いでしまったのです。

するとそこは冷静沈着なユミエのこと、まだ自分達の他に・・・協力を惜しまなかった国からの助っ人も、併せて大臣に引き合わせることが最善だと思い、

マキを案内役に立てて全員を呼び寄せることにしたのです。〕

 

 

 

 

 

 

 

 

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