≪四節;新体制≫
〔それはそれとして―――マグレヴでは国家再建のための礎が築かれ、ルリを頂点とする新体制が発足したのでした。
しかし・・・頭の痛かったことと云えば―――〕
ナ:うぅ〜ん・・・生き残ったススム大臣とその一族、それから―――この度帰った私達5人を入れても・・・
シ:致命的・・・ですよね、人員の少なさが―――
ス:一人どれかの役職に就いたとしても〜役職の方が余ってしまうなぁ―――
・・・ここはお一つ―――
キ:あ・・・私は―――軍務関係でしかお役に立てませんから・・・遠慮を。
大:・・・と、は云っても、そちらも枯渇していることだし―――な。
キ:大・公・爵・様〜〜! ここはあなたも含まれているのですよ?!
大:フフ―――・・・それはまた是非もないことだが、先ほども申した通り、余の結界を破った者しか余は相手にしない・・・
キリエよ、汝も感じているはずだ、強い力を有する者が闘争を奮うことがどんなことであるか・・・。
虚しい―――実に虚しいものなのだよ・・・「敵」らしい敵に会わぬ―――と、云うのはな。
キ:う・・・っく―――ではどうしろと・・・
大:まあ―――取り敢えずは時期を待つしかないな。
そのうち・・・来(きた)れる者は来るであろう―――・・・
〔とりわけ、その大臣―――ススム某と云う者は、マグレヴでも大家族で有名でした。
でも、その大家族である大臣の一族―――と、この度奇跡の生還を果たしたルリ姫以下5名と1機を併せたとしても、到底役職の総てを埋めることは難しかったのです。
だから・・・と、云うことで、取り敢えずの処は異国より来てくれたキリエとエルムドア大公爵にも、何らかの役職に就いて貰おうとしていたのです。
ところが、キリエにしてみれば、自分はまだ現役のパライソの武官なのだから―――と、丁重にお断りをしようとするのですが、
大公爵は、万が一にも敵に侵略された時、対応しきれる武官も少ないとしていたのです。
そんなことを云う大公爵に、キリエは気持ち毒づいて見せるのですが・・・それでもエルムドア大公爵は、頑なに動こうとはしなかったのです。〕