≪三節;謁見の間にて≫

 

 

〔それはそうと・・・こちら、マグレヴの王宮では―――

この度新しく女王の座に就いたルリと、パライソ国皇女ジョカリーヌとの邂逅がなされているのでした。〕

 

 

レ:女王様―――彼の国より使者が参られました。

ル:そうですか・・・ではお通ししてください。

シ:畏まりました―――どうぞお入りになられてください。

 

ジ:ありがとうございます・・・ではお言葉に甘えて。

  私は―――パライソ国皇女である、ジョカリーヌ=サガルマータ=ガラドリエル・・・と、申し上げます。

  マグレヴ女王様におかれましては、この度の登極―――真(まこと)にお慶(よろこ)び申し上げます。

 

ル:いえ・・・それよりも皇女様直々に寿(ことほ)ぎを述べられに来られるとは―――

ジ:ウフフ・・・そうは云うけれど、私が自ら志願したようなものだからね・・・。

  でも・・・母上は―――初めの内は渋い顔をしていたけれど、私のことはよく知ってくれているからね。

 

ル:そうでしたか・・・それでは陛下は―――

ジ:うん・・・あなた達が無事越山出来るよう、毎日祈っていたよ・・・。

 

 

〔皇女がそう云うと、新女王の眸から一滴(ひとしずく)の涕が零(こぼ)れ落ちていました。

長い間・・・騙していたのにも拘らず、他の誰よりも自分達とその故国のことを心配し、更には支援してくれることを即決してくれたパライソ国女皇―――

その情けの深さと慈愛の広さに・・・。

 

しかし、この時点ではジョカリーヌもルリも・・・ヱリヤやエルム、況してやユミエやマキ達も知らなかったこと―――

 

それは・・・この王宮の、それも今、ジョカリーヌとルリ―――と、その他多くのマグレヴの将官が集(つど)う玉座の間に、何者かの存在が・・・〕

 

 

ジ:・・・次元の揺らぎ? 誰かが・・・来る?!

サ:主上―――ルリさん、お下がりを!

 

 

〔何者かが・・・時空間を越えて、その場所に転移をしてくるのをパライソ国皇女が感知し、

そしてまた自らの主と、マグレヴの女王を護るべくサヤが身を呈したのです。

 

それよりも・・・この場所に空間転移してきた者とは―――・・・

いえ、その前に―――この揺らぎを感じ、この部屋に詰めかけてきた者達が・・・〕

 

 

ヱ:失礼いたします! 熱源反応が三つ・・・彼方より来(きた)るのを感知いたしました―――

エ:ちょいと待ちなよ〜〜今ラーメン食べてる最中なんだからさぁ〜〜―――

 

ヱ:阿呆か!お前は!! そっちとこっちと、どっちが重要なのか判るでしょうが!

エ:あ、どっち♪そっち♪ あ、こっちあっちどっち〜♪

 

ヱ:しゅったぁーでぇん゛!!

 

サ:あたたた・・・

ジ:止めなさい、二人とも。

  ヤレヤレ、どうにも申し訳ない―――身内が騒がせてしまって・・・

 

ル:いえ―――まあ・・・私はよく心得てますから・・・

 

サ:(そー云うのも、どうかと思うんだよなぁ〜)

  それより・・・誰がこの場所に転移を―――

 

 

 

 

 

 

 

 

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