≪三節;敗北するべき闘争≫
〔でも―――実際はどうなのか・・・
あの場面、プルミエールがガラティアの正体を見破った場面に遡(さかのぼ)ってみましょう・・・。〕
プ:フ―――フ・・・この吾が、自らの罪業によって滅びる・・・と?
中々気の利いた事を述べるではないか―――リッチー・ガラティアよ・・・。
ガ:フン・・・ここら辺が年貢の納め時だよ、プルミエール―――そしてゾズマ、あんたもだ!!
「聖龍」であるラゼッタの血を引きながら、どうしてこんなヤツの片棒を担ごうと思ったのかねぇ・・・理解に苦しむよ。
ゾ:では・・・理解しようとするな。
それに、そう頼んだ覚えも―――ない。
べ:なるほど・・・どうやら口の利き方を知らないようですね、では―――
ガ:ベェンダー・・・
べ:創主様、お言葉ではございますが・・・
ガ:そいつはお前に任せるとしよう、私も・・・腕が鈍(なま)ってやしないか―――確かめる必要があるんでねぇ。
ゾ:ほう・・・この私達を前に、大した余裕だ―――私としても、軟弱者相手ばかりでは・・・
プ:ルクスゥ―――その女の口車に乗ってはいけませんよ・・・。
それに、その程度の挑発に乗せられては、その女の思う処となりかねませんからね。
ガ:・・・どうやら、一筋縄ではいかなかったみたいだね―――。
だけど、この私の面が割れてしまった以上、無事にお帰りさせてくれそうもないしね・・・。
元より、お前のオリジナルを滅した私達を、赦そうなんて気持ちはさらさらないんだろうし・・・さ。
プ:フ・フ・フ―――よく存じ上げているではありませんか。
貴様はここで・・・吾の手によって細切(こまぎ)れにされるのだ!!
〔彼方がそう云うや否や―――今まで自分達が受けた怨み・辛みなどを凝縮し、「ある業」への布石を取ろうとした時・・・
すかさずガラティアは自分の裁きの剣―――「グラム」を召喚し、彼女達の間で凄まじい闘争が繰り広げられた・・・
―――の、ですが・・・
よくよく考えてみれば、ガラティアの「グラム」は、前(さき)のお話しの最終部節・・・コキュートスでの闘いにおいて、
「十聖剣」の加護を得た「緋刀貮漣」によって打ち砕かれており、本来の能力は発揮できない状態にあったのです。
でも・・・プルミエールと対峙した時は、本来の姿のまま・・・けれど、そこではそれで精一杯だったのです。
そう―――そこでガラティアは、プルミエールと凄まじいまでの闘争を繰り広げたけれども、
本来の能力の最低値しかない自分の武器で闘ったため、完膚なきまでに叩きのめされてしまった―――
つまり・・・ガラティアはプルミエールに敗れてしまったのです。
それでは、先程のプルミエールの言(げん)の通り、細切(こまぎ)れにされたガラティアの遺体があったのか・・・
実はそうではなく、助手であるベェンダーの能力を借り、現在では「コキュートス」とシンクロしている自分の巡宙艦(クルーザー)「ジグラッド」に逃れ、
現在では静かに復活の刻(とき)を待っていたのです。〕