≪五節;女皇、その不可解なる行動―――≫
〔それから―――しばらく時間が経ち・・・
今日一日の仕事を終え、自らの武を練磨する者―――仲間たちと共に杯を傾ける者・・・家庭にて愛妻の温かい手料理を口にする者・・・と、様々なのですが。
やはり話題となるのはこの者の家庭―――
そこは、シャクラディア城より僅かばかり離れた処に建てられた邸宅・・・
その邸宅に住まう者達こそは、旧フ国の時代にすでに仲睦まじい夫婦として知られている、婀陀那とタケル夫妻のモノだったのです―――
その二人が―――普通一般家庭のそれと同じく団欒を終え、同じ寝床でその愛を確かめ合い番(つが)い終えたとき・・・
疲れて眠る一組の男女に、気付かれることなく邸内に侵入してきた―――あの、仄かに光る発光体が・・・・〕
ア:(・・・どうやら、やるべきことを終えて下されたようですね――――)
〔その存在こそは、疑うべき余地もなく、あの時タケルと契りを交わそうと迫っていた―――パライソ国女皇・アヱカ・・・なのでした。
しかも―――その存在が、今またこうして彼の下に現れ・・・
いや、しかし―――?
今回はタケルの妻である婀陀那がいるというのに・・・?
しかも、「やるべきことを終えて」・・・とは??
すると―――何かしらのチカラを発現させたその存在は・・・〕