≪四節;見敵必殺(サーチ・アンド・デストロイ)

 

 

〔しかしながら―――・・・この事は逆に、「子爵」であるサヤも云っていたように、自分達の主でもある女皇・アヱカ・・・

敷いては、女皇の名代としてマグレヴまで来ている皇女・ジョカリーヌまでも欺いている―――と、云う事にも通じ・・・〕

 

 

マ:それは良いんだけど―――ねえ・・・エルムちゃん・・・これって、ジョカリーヌ様も欺いてるってことには・・・

エ:・・・マキ―――これも一つの手なのよ。

  それに、あの方はこう仰った―――「私の目の黒い内には・・・」と。

  「目の黒い内」とは、「眼の届く範囲」―――そう私は解釈したまで・・・それに今は、あの方の目は届いていない・・・

  但し、それで注意をされれば従うまでさ・・・判ったかい、マイン・トホター(私の、娘)

 

マ:ヤ・ポール(はい)・・・それでは、アタシたちも征(い)くとしましょうか―――血深泥(ちみどろ)の戦場へ。

 

 

〔やはり・・・彼女達は、大公爵の―――「闘争嗜好家」と讃えられた、エルムドア=マグラ=ヴァルドノフスクの血を脈々と受け継いでいました。

主からの「血の制約」を受けていたとしても、露骨ではない事を理由づけて、自分達の趣向に興じようとしていたのです。

 

而してその行為に行動は、やはり「闘争嗜好家」であるヴァンパイアそのものであり、屍山血河を築いて行く者の証しでもあったのです。〕

 

 

サ:フ・フ・フ―――あんた達には悪いんだけど・・・「見敵必殺」の下命(オーダー)が出ちゃったもんでねぇ・・・サクッと逝かさせて貰うよ!

――=連ね五輪=――

――=天覇封神斬=――

――=桐覇光翼刃=――

 

――〜とぉりゃあ!〜――

――=無限流・無限砲=――

 

マ:ヒュ〜♪ サヤ姐さんやぁルぅ〜♪ ん・じゃ―――アタシも♪

――=マキ・ちょーナッコー=――

――=タイガー・アパカー=――

――=ワンヒョウ・トコブセ=――

 

――〜マキ、征(い)っきま〜す!w〜――

――=覇王翔吼拳=――

 

エ:おやおや・・・フフ・・・もう私達の特性を掴んだようだね。

  それじゃ―――そろそろ私も征(い)かさせてもらうよ・・・

――=タイガー・レイド=――

――=爆裂烈波弾=――

――=レイジング・ストーム=――

 

――〜お愉しみは、これからよぉ〜んv〜――

――=瞬華柊刀=――

 

 

〔そこにあったのは、まさに技の競演・・・ここ最近でヴァンパイアになったばかりのマキでさえも、すぐに馴染み、そして繰り広げられた・・・アーツにしてアート。

ですが、このヴァンパイア達の狂宴は、これだけに留まらなかったのです。

 

それと云うのも、この方面の攻略を任されていたマルドゥクの四将軍が、自分達の隊のやられ様を見てか―――〕

 

 

ハ:お・・・おのれぇ〜〜我らが行く手を阻む愚か者とは、貴様達の事か―――!!

レ:お前達のバカさ加減・・・死をもって購(あがな)うがいい―――!!

ダ:赦さん―――赦さん・赦さん・赦さん・赦さんん!!

ギ:・・・・・・・・。

 

サ:へ・ヘッ―――何かこいつら云ってますぜ・・・公爵様。

  ねぇ―――刹(や)っていいんでしょう・・・? こいつらも・・・

  丁度、私の刀も血を欲していた処―――なんでねぇ・・・ww

マ:ああ〜〜っ! 折角のボーナス・ステージ・・・姐さんだけで独り占めにするのはよくない事だと思いマッスル!

 

サ:ケッ・・・だったら、この私から腕づくで獲るこったねぇ―――

  こればっかしは、公爵様から直々に血を吸われたあんたでも、譲れないところなんでねぇ。

 

ハ:な―――なんだと・・・こやつら〜〜!

レ:この我々を―――最早雑魚扱いとは!!

ダ:赦さん―――赦さん・赦さん・赦さん・赦さん・赦さん・赦さん・赦さん・赦さんん〜〜!!

ギ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

〔「ハートランド」「レぺ」「ダレイ」「ギルマン」―――彼らは、マルドゥク軍部の内(なか)でも古参の家柄だったのですが・・・

そんなものも、今や公爵率いるヴァンパイアの一族にしてみれば、「腹の足し」に過ぎなかった・・・

だから―――つい―――彼らもそんな目線で見てしまうのです。

 

しかし・・・自分達をそんな目で見るのは侮辱の何者でもないとし、自分達を侮ってくれた不届き者に礼儀作法を教え込もうとした時―――・・・〕

 

――=コスモ・ディプラプション=――

――=デッドリー・レイプ=――

 

――〜泣け!叫べ!苦しめ・・・そして、死ね!〜――

――=禁千弐百拾壱式・八稚女=――

 

サ:―――って! あああ〜〜っ!私ら喧嘩してる間に・・・そりゃないっすよぉ・・・

マ:そ〜〜だお〜〜! エルムちゃん―――なしてそげなむじょ〜な事を・・・

エ:おや―――あんた達、やりたくなかったんじゃなかったのかい。

  だから二人して仲良く喧嘩してたんだろ。

 

  それよりもお前―――よくサヤの挑発に乗らなかったね・・・その御褒美として、特別に見せてあげようじゃないか・・・

――真の、ヴァンパイアの闘争と云うモノを――

 

 

 

 

 

 

 

 

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