≪三節;開かずの研究(ラボラトリー)施設≫
〔―――その存在は・・・その建物の・・・遠い過去に閉ざされた、ある施設の入り口まで来ていました・・・。
そして――― 一目見てその施設の『中枢制御』だと判るところの、コンソールパネルに手を翳(かざ)したのです・・・。
それとほぼ同刻―――慌ただしく城内を駆け回る女皇陛下のお姿が・・・〕
女:(・・・おかしい―――昨夜からアヱカがいなくなったと思えば、永久封鎖したはずのラボに、『侵入者あり』の警告―――だなんて!!)
〔しかし―――今、女皇陛下の身体に宿り、動かせていたのは女禍なのでした・・・。
しかもこの方の云われによれば、元々この身体の持ち主であるアヱカの魂そのものが勝手に離脱をしており、
そのまま戻らない―――・・・
剰(あまつさ)え―――遥かな過去に利用される事がないよう、永久的に閉ざしたはずのある施設・・・<ラボラトリー>
その区画の封印が解かれ、侵入の憂き目に晒されている事に焦燥を感じていたのです。
そう・・・女禍は今、焦っていました―――
ナゼこんなときにあの場所が―――・・・
しかもあの場所には―――!!
誰も知らない・・・知られてはならない・・・ある秘密が隠されているというのに―――
誰も知らない、知られてはならない<秘密>―――・・・
それであるがゆえに、その区画には厳重なる封印を施し、自分自身の記憶からも消すように永久的に閉ざした・・・
そのはずなのに――― 一体何者が「侵入」をし、女禍自身さえ忘れかけていた「秘密」を暴きにかかろうというのだろうか・・・
ただ、そのことだけでシャクラディア城内を駆けずり回っていたのです。〕