≪二節;新たなる「アーティファクト」≫

 

〔それから間もなくして―――程なく定着した存在を、浴槽内から出して・・・〕

 

 

ガ:―――ほいよ、ごくろうさん・・・少し休むかい。

ヱ:いえ・・・それより、色々と気を使って頂いたようで―――

 

ガ:ああ〜礼ならデルフィーネの奴に云うんだね。

  あれほどあんたを嫌っていたあいつが、どう云ったわけか掌を返したように、私が下したあんたへの裁量を認めたんだからねぇ。

ヱ:ジルが・・・そうでしたか―――

 

ガ:・・・ああ―――それと・・・ほれ、これを渡しておこう。

ヱ:―――これは?

 

ガ:あんたも―――これから何もなし・・・ってんじゃ、何かと心許(こころもと)ないだろう。

  今はまだ調整段階だが・・・そいつがこれからのあんたの力の源ともなる―――「ツアラツストラ」だよ。

ヱ:(!)「聖なる火を拝む者」・・・そんな大切なモノを―――大事に使わせて頂きます。

 

 

〔培養槽から出てきた者・・・それこそは、菫色の長髪を(なび)かせ、真紅の眸を輝かせたるあの女性・・・「ヱニグマ」なのでした。

 

それにしても―――そう・・・この人物は一度滅び、ある者との契約を経て「アヱカ」なる存在へと生まれ変わった・・・

そして今回、そのアヱカ死亡―――と共に、その魂は光となって天に吸い込まれるようにして昇って行った・・・

それが前回の作品「XANADOU」の、衝撃的なラストでもあったのです。

 

それに・・・ヱニグマの最期も、当時の自分の力の源であった「リヴァイアサン」の容量ロストと共に消え逝く運命(さだめ)―――でもあったのですが、

そこで何者かの意思が働き・・・その「何者」が持つアーティファクト「ユニバース」の一部を分け与えられ、どうにかその時代を「アヱカ」として紡ぎ続けられたに他ならなかった・・・

つまり―――その「何者」の存在こそ、ガラティアであり・・・また再び、ガラティアの手によって復活させられたと云う事は・・・〕

 

 

 

 

 

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