<第二章;未知なる場所>
≪一節;赴任地≫
〔この度から新しく「フロンティア」の構成員として蘇ったヱニグマ―――
しかも彼女には、つい最近新しく開発されたアーティファクト「ツアラツストラ」まで与えられると云う好待遇でもあったのです。
そんな彼女が、自分の新しい「力の源」となる道具と、須らく同調し終えた頃・・・〕
ガ:ふむふむ―――どれどれ・・・どうやら順調のようだね。
ヱ:何から何まで―――本当に感謝しております・・・
ガ:フフフ~ン♪ そんな風に手放しで喜ぶのは、ちょいと早いかもしれないよ。
ヱ:・・・と、申されますと―――
ガ:早速の処で悪いんだけどね、あんたにはこの惑星の・・・この地域に飛んで欲しいんだ―――
ヱ:この惑星の―――これは・・・ガルバディア大陸より遥か東の地・・・
―――と、云う事は、エルム様一族の棲む「ヴァルドノフスクの杜」は―――・・・
ガ:そう―――あれは一種の「結界」と云っても差し支えないかね・・・
未だ人の手が加わるのを拒むかのように聳えているあの「杜」は、あの子がそのことだけに執念を燃やした「樹海」へと続いている。
ヱ:そう云う事でしたか・・・ではやはり、「ガルバディア」よりも他に、人々が生活を営んでいる「文明」があると云うのですね。
するとあなたは、わたくしをそこに派遣する―――と・・・
ガ:まあね―――それに、その「ツアラツストラ」の性能を見るのにもいい機会かと思ってさ。
リンカーネイトやアーティファクトとのシンクロ・・・と、何かと慌ただしいとは思ったんだけどさ―――それだけのことを任せられる人材ってそうはいないし・・・
ジ:(嘘ば~っか・・・)
ガ:―――お゛い、そこの・・・あともう500時間くらい追加したろかい!
ジ:そ―――しょんなあ~! そんなのあんまり・・・職権乱用ですって!
〔新しい自分の力の源泉―――「ツアラツストラ」と同調し始めた頃、自分の新たなる「主」ともなったガラティアから一つのことをお願いされました。
しかもこの事は―――これまでのお話しでも、あまり触れることのなかったこと・・・
つまりは、ガルバティア大陸「以外」での土地や地域の事でもあったのです。
今までのお話しでは、主に「ガルバディア大陸」を中心としたモノでしたが―――では、他の地域ではどうだったのか・・・
「人間」は住んでいるのか・・・「文明社会」は築かれているのか・・・
その事を調査する為に、ガラティアはヱニグマに白羽の矢を立てたのです。〕