≪三節;役割≫
〔それはそうと―――ヱニグマの手作り料理を拒んだこの二人は・・・〕
ル:・・・はあ―――なんだか、いけない事をしちゃってるようね・・・私達。
セ:あん―――? ああ・・・あの女のことか―――
ル:・・・もうあの人も、お父様が云うように、ただ悪いだけの存在ではないようなのだから・・・
セ:―――じゃ、お前とヨハンだけでもそうしてやれや。
オレは、他から指図されんのは嫌いだ・・・
ル:・・・御馳走様―――今日あなたは何をするんだっけ。
セ:「タルタロス」の動向を監視する―――そう云うお前は・・・
ル:「マレフィカス」に潜入して、内部情報を取ってくるわ―――
セ:そっか―――じゃ、お互いドジ踏まないようにしようぜ。
〔ルカにしてみれば、自分達が行っている事がどこか大人気ない様な気になり、それが次第にヱニグマに対しての謝罪の態度にもなってきていました。
ところがセルバンテスは・・・自分達を統括するエルムドア大公爵に近いこともあるのか、他人から指図されることを嫌っていたのです。
ともあれ・・・成人である二人は、これから自分達が所属している組織が、この惑星で何をなそうとしているのかを知っている為、喩え小さくとも何かの役に立とうとしていたのです。
その一つと云えるのが、「独裁」を敷いているとも云われている―――この国・・・「ロマリア帝国」の施政方針を糺す為、そうした状況証拠などの情報の入手に奔走しているのです。〕